言葉で新しい概念を創造する。言葉のリニューアル。これからのアーティストの役割。
私はコミュニティでweb3の新しい技術によって変化していくであろう社会システムの可能性を学ぶ中で、未来の社会がどうあって欲しいのかをイメージするためにも、新しく生まれる「システム」や「概念」というものを、どのようにすれば理解しやすくなるのだろうと思うようになりました。
落合陽一氏の本を初めて読んだとき、彼は既に昔からある言葉に、新しい技術で生まれる概念を説明しながら、その言葉を「リニューアル」してくれていると思いました。
新しいイメージを付け加えたり「再構築」しながら私たちに伝えてくれていると。
既にある言葉を使って、新しい概念を付加してくれるような表現は、自分の中に「新しいイメージ」が膨らむなと感じながら読んでいた記憶があります。
そういう行為は今の時代にとても大切だと思うのです。
そして今、大規模言語モデルの「生成AI」が誕生し、私たちでも「言語」を使って大量のデータを扱い、自分に必要なものを引き出せるようになりました。
AIの使い方は仕事や遊び、アート作品を作るということに留まらないでしょう。
私自身、先日ある体験をしました。
それは、新しい技術によって生まれた「今までに無かったシステム」を「イメージしてもらうための画像を作る」ということ。
この作業って、「新しいものに『新しいシンボル』を作る」ということですよね。
世の中にある様々なデザインは、そういう「新しいもの」や「概念」を表現するためのものでもあります。
それをChatGPTと画像生成AIを使って「私」がやっている。
ChatGPTを使い始める以前には想像もしていませんでした。
そういうことが出来る人は、技術の知識を持っていて、アート作品を生み出せて、言語で表現できるほんの僅かな人たちだけだと思っていました。
でも今、ChatGPTのような言語だけではなく、画像、動画、音楽と、様々な表現を「生成AI」は私たちでも簡単に出来るようにしてくれました。
そして私が面白いなと思ったのが、言語を使ってAIとチャットしながら「新しい概念を言語化」し、その新しい概念の言語から、例えば画像生成AIに使うプロンプトを作成して、新しいシンボル画像を作る。
それがシンボル動画であったり、シンボル音楽であったりするのかな。
既にこのようなことを多くの人たちが実践し始めているのだと思います。
これからは多くの人が、これから生まれる新しい概念を「言語を使いながら」「言語以外の表現」に置き換えたアート作品を生み出し、自分が認知した新しい世界を「言語での情報」を付加した他の表現(音楽、画像など)で容易に行える。
表現したい概念をプロンプトで作成し、AIがデザインする。
ただ今の私のイメージもまだ曖昧なのですが、デザインに「論理的な意味」を包含させるようなことって可能なのかも。
既にあるのか? とか。
デザインには、人によって異なるイメージを自由に創発させるものもあれば、今私が思ったのは、かなり「定義する」に近いくらい厳密な意味を込められるデザイン。
AIと会話し、今まで自分が「やったことが無い」ことを試していると、いろいろな想像をするのです。なので今思ったことを記録しておこうかなと。
AIにはこれから様々な問題を引き起こす可能性があるのでしょう。
しかし、既に生まれてしまった技術が無くなってしまうことも、進化を止めることも出来ないと思うのです。
それらを解決するには、技術を進化させる。
そして使う私たちは、その技術を使ってどのような生きやすい社会になって欲しいのかを考えてそれらの新しい技術を使ってみる。
AIは「生きやすい社会とは」というような新しい概念を、私たちが考えるための手伝いもやってくれそうです。
そして「不確実性コンピューティング」など、大規模言語モデルなどとは違ったタイプのものも開発されていますし、他にもいろいろとあるのでしょう。
私は自分自身の長年の痛みの体験から、それを文章で正確に伝えるために、「言葉の定義」ということを考えるということをしている時があります。
なので、コミュニティで新しいことを学ぶと、言葉の意味が正確に知りたくなったり、落合さんが新しいことを伝えるために書いている本に共感したり・・・。
コミュニティで学ぶようになり、私はアーティストたちの偉大さ、大切さに気付きました。
これからの時代アーティストはますます
「新しい概念を表現し、伝える役割」
を担う人たちなのだと思います。
アーティストと同じように、エンジニアはこれからの社会を再構築していくために、てとも重要なリーダーシップを求められます。
しかし日本ではまだその地位が低いということも知りました。
技術の進化が速い今、その技術の中身を知らない人たちで次の新しい社会は創れませんよね。
今週のPodcastはそういう大切なお話です。
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