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シリア・トルコ地震支援の中の葛藤
「悲劇をアピールをしない」というのを大切にしてきたので、今回の地震支援では本当に悩むことが多かったです。
メディア出演の中で「被害がわかる写真」が求められる際に、スタッフに伝える時の言葉も悩みつつ送ります。
彼らも被災者なので。
美しいシリアを知ってほしい。訪れたいって感じてほしい。
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「支援物資を配布している写真を出してる団体があるんだけど、あれを止めさせられないのか?」
「シリアの人たちは誇り高い。ものをもらうというのは嬉しいことではないから、やめてあげてほしい」
と数年前、シリア人から言われたこともあります。
悲劇も物資配布も「わかりやすい」。
それでも、もっと大切にしたいのは、シリアの人たちの気持ちです。
ただ、まるっきり被害の状況を見せないのも、配布についての写真がないのも、説明不足だとも思います。
なので、悩みながら写真を送ってもらうようお願いします。
そして、どの写真をお伝えするために使うかを、本当に悩みながら選びます。
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地震被害のあった学校。幸いなことに、今まで運営してきた幼稚園の建物は被害がなかったのですが、こうした学校が多くあります。
— へむり。@夢を描ける幼稚園をシリアに (@hemuri_) March 5, 2023
私たちは微力ではありますが、機会を、希望を、届けられるきっかけは作れます。
なので今は、この実情を伝えさせてください。https://t.co/U9pkgqc1GZ https://t.co/BhZiQthIZA pic.twitter.com/6ZH1aJc2Z2
刺激的ではないかもしれない。
物足りないかもしれない。
それでも、シリアの人たちの気持ちにできるだけ寄り添えるよう、不十分かもしれないけど真剣に考えながら、「支援が不要になる平和なシリア」のための、ひとかけらになりたいと思います。
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