トレードを邪魔するもう一つの強敵
刺激中毒、それが何を意味するか理解されましたか?アナタの取引成功を障害する別の強敵がもう1つ存在します。それは「過去の記憶」の影響です。
以前に類似した波動が急騰した経験、
あるいは、
見立ての前に一旦大きく調整してから急騰するパターンが続くと、この形状は上昇すると思いこんだ経験など、
過去の記憶に引きずられて取引を行い、結果として全てを失ってしまった「痛手」をもらった方も大勢いるのではないでしょうか?
または、ドル円が騰がっている時に、他の円ペアも同時に騰がるという過去の記憶から全押しの取引をしてしまって撃沈とか・・
私自身も多々の経験をしてきました。
ところで、これって守るべきルールを無視して続けていますね…
意志力の欠如と過去の経験や記憶に引きずられて取引を行ってしまう。これらが損失を生む2つの大きな要因です。
いくら優れたルールを持っていても、これらの要因があれば勝つことはできません。
意志力を養うとともに、過去の記憶を作り直す必要があります。
意志力については、日々の小さな行動を一貫して続けること、これが鍵となります。
記憶の作り直しについては、小さな成功を積み上げていくこと。コンスタンシーと連続性に重きを置く、これが必要となります。
小さなことを一貫して続けると、自分がそれを達成したという小さな成功体験が生まれます。
継続して行うことで、自己規律が養われ、過去の記憶が成功体験に置き換わっていきます。
これを繰り返すことで、取引の結果も変わってきます。
取引は特別なものではなく、日々生活の中の一部です。それを続けていくためには、取引以外の領域での小さな成功体験も欠かせません。
従い、日常生活のルールを守る習慣が身についた時、取引でもルールを守れるようになります。
取引は大きな投資ではなく、小さな範囲から始め、成功体験を重ねていく、それが良いのです。
小さな成功を積み上げて、それを繰り返すことで、大きな結果を生む。
そのためには、小さな事から始めて大きくしていくことが重要です。
それが、"80%がメンタル"と言われる所以だと思います。
そのメンタルを保つためには、感覚過敏を克服する意欲と、間違った記憶を正す小さな成功体験が重要です。
この2つをバランス良く進行させるために、"マルチタスク"ではなく"シングルタスク"が必要だというわけです。
この話については、次回にお話しします。