私の学び⑤母の闘病〜鼻チューブ
その頃、母のことを相談していた
先達さんがいて
「家の近くに、お母さんが挨拶をしていた
お地蔵さんがいるはずなので
おまいりして聞いてみてください」と
「お母さんを助けたいです。お願いします」
と、お願いしたら、ふっと、
「この近くに在宅の医者がいるかなあ」と
浮かんだ
お地蔵様からのメッセージか
洞察・ハイヤーセルフの声というのか
探したら、とても良さそうなところがあった
電話をして、異例だけどすぐに手続きした
1週間に1〜2回、看護師さんや医師、
保健師さんに来てもらえることになったので
母を精神病院から退院させた
母は、栄養剤の時間を気にして
1分でも遅れるとパニック
だから車で私の家から妹の家に移動するにも
その時間を守らないと大変なことになる
だけど次第に、その栄養剤は
胃が冷たくて苦しいから欲しくないと
私と2人の叔母は、
お母さんを苦しめたくない
でも父は、不安で不安で余裕がなくて、
鼻チューブの栄養は決まった量を取るべき
私と父で、毎日、言い争いの日々
そんなある日、夜中に我が家に・・・
警察から電話がかかってきた!!
母が家を抜け出して、
歩道橋で、バケツを踏み台にして
道路を見下ろしていたのを発見して
保護しているので、
今すぐ迎えにきてくださいと
母は、父には連絡しないでというので
娘さんに連絡させてもらいましたと
わたしは迎えに行こうとしたが、
真夜中の2時・・・
夫が私を止めた
危ないし、朝まで保護して置いてもらおう
明日の朝行けばいい、と
その頃のことはあまり覚えていない
そして父はまた精神病院に入れようとしたが
わたしは反対した
そして家から出られないような錠を買って
安全は確保したが
母はもう人生を終わらせたかった
結局そんなこんなで、
母は栄養もとれなくなり
実家の布団で寝たきりになった
ある朝、父から電話があった
夜中に、母をトイレから連れて帰る時に
滑って転んで立てないというのだ
私は急いで実家に向かった
母は最後まで、
トイレも自分で行っていたけれど
もう骨と皮でがりがりだったから
父がトイレから布団まで、
お姫様抱っこしたようだ
そしたら、父が転んで腰を打った
わたしは救急車を呼んだ
腰の骨折だった
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