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五十の手習い 数学ⅢC
50歳を過ぎて、数学ⅢCの勉強を始めた。
自分は文系だったので、高校時代、今の数Ⅲの範囲の当たる微分積分はやっていなかった(数Cの複素数平面は、当時、理系も習わなかったようだ)。
しかし、同じ高校生が知っているのに自分は知らない分野があるという状態は嫌で、もともと勉強したいとは思っていた。ただ、目下の必要性のないことは後回しにされていき、結局、今に至るまで勉強しなかった。息子の大学受験に当たり、何をやっているのか、何が必要なのかを知りたいと思い、勉強を始めることにした。まあ、40を過ぎるころから、FP2級を取ったり、中小企業診断士試験を受験するようになったり(いい加減にちゃんと勉強して合格しろよと思う)と、大人の学びなおしという言葉があるように、そういう年頃なのであろう。
教材は、初めから始める数学Ⅲを使用することにした。道楽でやっている勉強なので定価で買うのはバカらしく、ブックオフで購入した。旧課程のもので版も古いが、まあいいだろう。理解のための補助として入門問題精講の数学ⅢCを探しているが、メルカリで適当なものはすぐに売れてしまう(数ⅢCは出品が少ない)。調達できるまでは、必要なときは息子のものを借りることにしよう。
さて、初めから始めるは、パート2を最初の関数の極限から読み始め、最後の積分法の応用まで読破し、次はパート1の数列の極限を読んだあと、再びパート2を最初から読み直し、現在、微分法のところまて進んでいる(複素数平面といろいろな関数は後回しにする)。掲載されている練習問題については自力で解くことまではせず、思考を追うことまでに止めているが、どうして(何を目指して)置き換えや式変形をしているのかの理解に努めた。ここまでで2週間かかっている。
初めての数学Ⅲ微分積分の感想は、もっぱら式変形により議論が進んでいき、式変形によって導かれた公式をもとに更に式変形をして公式を導くといったことが行われていて、抽象的でイメージしにくいと感じた。そして、もともと手薄な指数関数や三角関数がバンバン出てくる上、覚えるべき公式も多く、計算にも工夫が要求されるため(自分で導けばいいやと思って覚えなかった倍角や半角公式、和積、積和の公式が当たり前のように出てくる)、解答を眺めているだけでは頭には入らず、演習が絶対的に必要だと思った。そこで、ドラゴン桜式数学力ドリルを購入し、初めから始めるの2周目と並行してやっていくことにした。さらにできれば、数学Ⅲの重要事項完成編と基礎問題精講中の計算問題的な問題にも並行して取り組めればと思っている。
他方で、数Ⅲ微分積分は、基本的な考え方として新しく学ぶことはあまりなく、計算をさせることがメインで(証明問題の形でも計算であることは同じ)、種々の計算パターンに触れて、基本的な公式を自在に操る運用能力を身につけることができれば、かなり戦えるのではないかと思った。
今後としては、初めから始める+ドラゴン桜式の後は、入門問題精講(+ドラゴン桜式)に入り数学Ⅲの重要事項完成編(基礎問題精講を並行)に入れればよいなと思っている。
しかし、一体、何を目指しているのだろうか。