ファッション業界の登竜門!装苑賞とはなにか!?受賞者は?獲得するには?応募方法は?まとめてみた!【1万字超え】
今回は、ファッション業界の登竜門と言われる、装苑賞についてまとめていこうと思います。
装苑賞というとデザインや服飾業界では、割と名前は知られていますが実際のところどのような賞なのでしょうか?
その内容と歴代受賞者などについてまとめていくことができればと思います!
これから装苑賞に応募していく人、もしくは、ファッションに興味ある人など、装苑賞に興味がある人の勉強の参考になればと思います!
それでは早速みていきましょう!
ファッション業界の登竜門!装苑賞とはなんなのか?
まずは、ファッション業界の登竜門と言われる、装苑賞がなんなのかをまとめていこうと思います!
ファッション業界の登竜門!装苑賞とは?その目的は?
装苑賞とは、1956にファッション雑誌『装苑』の刊行20周年を記念して創設された賞になります。
1956年から歴史がスタートされている賞となるとかなりの歴史のある賞になるみたいですね!
世界で活躍する山本耀司さんなどのトップデザイナーも輩出しているようです。
では、その目的とはなんなのでしょうか?
そも目的は公式サイトにて確認すると、「若い才能を発見し、世に送り出す」ということを精神として実施しているとのことです。
つまり、クリエイターの卵たちを発掘するための場となっているということになっております。
そしてのその審査を実際にモードやファッションの最先端で活躍するプロデザイナーに審査をもらえる機会があるという貴重な機会創出になります。
ある意味で、若いクリエーターとプロをつなげる機会にもなるというチャンスもあるのですね!
まさに、ファッション 業界の登竜門というわけでね!
ファッション雑誌?装苑賞の、そもそも『装苑』とは?
装苑賞のきっかけとなる、ファッション雑誌『装苑』は、もちろん装苑賞よりも古くから存在します。
誕生自体は、かなり古くあり、1936年に創刊された雑誌になります。
ちなみに、1936年は和暦でいうと、昭和11年になります。
現在からなんとおよそ86年前も昔になります!
かなりの歴史がある雑誌ですね!
装苑とは、洋裁の専門誌と刊行されたファッション雑誌になります。
ファッション雑誌の草分け的な存在として、現在でも刊行されている歴史ある雑誌になります。
刊行された1936年の昭和11年というまだファッションというものが、都会の女性の一部だけがお洒落を楽しんでいるものを広い地域に雑誌という形で広げるというファッションの文化自体に影響与えた雑誌になります。
故に当時は、独自のテーマを掲げた先駆的なファッション雑誌として多くの読者から支持を得ていたのだと言います。
『装苑』の名前は、当時の編集委員であった藤井朝野と、文化服装学院の教授であった森岩謙一に命名されたとのことです。
命名の由良は、フランスの服飾雑誌『ジャルダン・デ・モード(en: Le Jardin des Modes)』からという説があるとのことです。
刊行の歴史としては、文化服装学院創立(1936年)と同時に、「学校の目的としている服装の改善と、その普及とにつとめたい」という主旨のもと月刊紙として刊行が始まったとのことです。
故に、現代も文化服装学院と装苑賞は関係性が強いのかもしれませんね!
ファッション業界の登竜門!装苑賞の代表的な歴代受賞者は?その作品は?
では、実際にファッション業界の登竜門である装苑賞を受賞した歴代受賞者はどんな人がいるのでしょうか?
公式サイトを参考に見ていきたいなと思います。
装苑賞にこれまでに受賞した人で代表的な人としまして、JUNKO KOSHINOのコシノジュンコ、ケンゾーの創業者高田 賢三、山本寛斎、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)で有名な山本 耀司が受賞しているようです。
第7回 装苑賞 JUNKO KOSHINOのコシノジュンコの装苑賞受賞作品。
今でも全然通用する欲しくなるデザインですね。
これが1960年の62年前のデザインとは驚きですね!
ボタンが大きくてインパクトが大きく、シルエットがこの当時としては、珍しそうなビックサイズよりのゆったりシルエットなのはとても可愛くて良いですね!私は好きです!
続いて、第7回 装苑賞受賞のケンゾーの創業者高田 賢三の作品になります。
ケンゾーのイメージとは少し異なりますね。
ちなみに、ケンゾーの創業者高田 賢三とJUNKO KOSHINOのコシノジュンコは文化服装学院の同期らしいです!
同期9期生で「花の9期生」と呼ばれていたらしいです。
(誰に言われていたのかはわからないですが)
そして、少し間が空いて、第21回 装苑賞受賞者の山本寛斎の作品になります。
ちなみにこの時代は、装苑賞は年2回ほど開催されていたようでした。
(1987年の第61回から年1回の開催となっており、現在は年に1回の開催となっております。)
続いて、第25回受賞者の山本 耀司の作品になります。
以上が、代表的な装苑賞受賞者と作品になります。
これ以外にも、もちろん著名な歴代受賞者がいるのでもっと詳しく知りたい人は公式サイトを参考にするとよいかもしれないです!
ちなみに、歴代受賞者も公式サイトに掲載されているので、この記事の最後のほうにある参考サイト一覧のところにリンクを掲載しているのでもっと見たい方はそちらを参考にしていただければと思います。
ファッション業界の登竜門!装苑賞には、どんな作品があるのか?
装苑賞の直近の受賞者は?
それでは、実際に、直近3年分の受賞者の作品を見ることができればと思います!
ファッション業界の登竜門!装苑賞2021年受賞者
では、直近で一番新しい受賞者、2021年 第95回 装苑賞受賞の作品を見ていくことができればと思います!
2021年 第95回 装苑賞受賞は、受賞者は装苑賞、佳作1位、佳作2位と3名が公式サイトに掲載されているので、順に追って受賞作品とコメントをそれぞれ見ていくことができればと思います!
▼2021年 第95回 装苑賞 長谷川里紗 さんの受賞作品
▼2021年 第95回 佳作一位 コ・トヒョンさんの受賞作品
▼2021年 第95回 佳作二位 島谷達廣 さんの受賞作品
ファッション業界の登竜門!装苑賞2020年受賞者
続いて、2020年 第94回 装苑賞の受賞者の作品とコメントを見ていくことができればと思います!
こちらも、装苑賞、佳作1位、佳作2位と3名、順に沿って見ていこうと思います!
▼2020年 第94回 装苑賞 岡本尚美 の受賞作品
▼2020年 第94回 佳作一位 コク・シュホウ さんの受賞作品
▼2020年 第94回 佳作二位 石澤 駿さんの受賞作品
装苑賞を獲得するには?
では、ファッション業界の登竜門である装苑賞は、どのようにすれば獲得できるのでしょうか?
参加条件や応募資格やスケジュール、具体ステップなどをまとめていくことができればと思います。
ファッション業界の登竜門!装苑賞の応募資格は?一般人でも応募できるの?
まずは、応募資格から見ていきます。
■応募資格
応募資格に関しては年齢制限などは特になく、商業ベースでブランドのデザイナーとして初コレクションから2年間以内であれば誰でも応募できるようです。
ファッション業界の登竜門!装苑賞のポートフォリオは必要?どうなものがあるの?
公式の応募要項を確認したところ、装苑賞には、ポートフォリオは必須であることがわかります。
具体的に応募方法について見ていこうと思います!
■応募方法
応募方法としては、基本的にデザイン画3点を含む、ポートフォリオ形式での提出がマストであるようです。
(ポートフォリオとは何か、ポートフォリオの作り方については今回はまとめると長くなってしまうので別の機会にてまとめることができればと思います。)
ファッション業界の登竜門!装苑賞に応募する具体的なステップは?
装苑賞に応募するために、募集が年に1回ほどあり、それに合わせて下記のステップを踏む必要があります。
例年、9月〜10月の秋シーズンに開催されていることが多いようです。
■応募資格
ポートフォリオを形式でデザイン画3点を提出して、一次審査の後、実制作→最終審査という流れですね。
■募集作品、テーマについて
テーマはシンプルに下記の通りです。
こちらは毎年恒例のようです。
■第97回装苑賞スケジュール
今年、2022年の第97回装苑賞応募のスケジュールは下記のようになります。
ポートフォリの提出期間は、2022年9月28日〜10月25日と約1ヶ月ほどあるようです。
今年応募する方に関しては、10月25日までにポートフォリオを提出して応募すれば応募自体は完了できるようですね!
ポートフォリオ提出から約10ヶ月〜1年くらいかけて制作と審査が行われていくのですね。
思ったよりも長丁場で開催されているのですね。
ファッション業界の登竜門!装苑賞を獲得するには?どんなことが必要か?
装苑賞に応募するためには、先述した通りポートフォリオの提出がマストになります。
その際に必要事項を記載する必要があります。
■必要事項
ポートフォリオを審査員に届けるためには下記の点を必ず明記します。
・希望する審査員名
・テーマ
・氏名
・年齢
・職業(学生は学校名)
・住所
・電話番号
・メールアドレス
■審査員
ちなみに第97回装苑賞の審査員は下記のメンバーになります。
この中から審査員を選ぶ必要があるのですね。
すごい豪華なメンバーですね。
■ポートフォリオに必要なもの
ポートフォリオとは、作品のテーマやコンセプト、デザイン画、素材のサンプル、過去の制作物、自己紹介などをわかりやすく1冊にまとめたファイルのことを言います。
本来、ポートフォリオというとクリエイターの作品集のようなものになりますが、装苑賞での応募するポートフォリオは審査員に見せる応募用のポートフォリオなので企業などにエントリーする際や自己の作品を紹介するためのポートフォリオとは違うという点は気をつけないといけないですね。
つまり、ここでいう装苑賞のポートフォリオとは、装苑賞の審査員に作品のテーマやコンセプトを伝えるための自分をプレゼンテーションするためのプレゼンテーション用ポートフォリオということです。
故に、いかに、魅力を自分なりにわかりやすく興味を引く魅力的なポートフォリオを作るかということが大事ということですね。
(審査員は全員がいそがしく大量のポートフォリオが送られてくるので、内容とは別に審査員にとって「おっ!」と思わせるのもまずは審査の前の条件として必要なのかもしれないですね!)
故に必要なものは最低でも下記になります。
・(必要事項)
・作品のテーマやコンセプト
・デザイン画 3点
・素材のサンプル
・過去の制作物
・自己紹介
上記に加えて +αの要素として下記のものがあると良いかと思われます。
・リサーチ資料 (テーマに関連する資料やモチーフの考察など)
・デザイン考察資料(テーマからデザイン画に昇華するまでの過程資料)
と言った感じになります。
作品のテーマとコンセプトだけではなく、過去の制作物やデザイン画やポートフォリオの提出を必要とされるので、まずは制作物とデザイン画のスキルが必要ですね。
その上で、テーマ→コンセプト→イメージラフ→デザイン画→素材収集 といったフローを繰り返すことが重要かと思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、ファッション 業界の登竜門と言われる装苑賞について、歴史から現代にいたるまでをまとめて見ました。
実際に、2022年第97回装苑賞についての応募方法やステップなども記載しているので、チャレンジされる方は参考にしていただければと思います!
年に一回のチャンスなので、今から応募されるかたは10月の応募締め切りまであまり時間がないのですが、チャレンジするならばお急ぎで挑戦してもいいかもしれないです!
私も実際に調べて見まして、ファッション 業界の登竜門である装苑賞に対して興味が湧いてきました!
装苑賞をまとめると日本のファッションの歴史もみることができるので、なかなか書いてみて面白かったです。
今後、装苑賞受賞者について作品踏まえてまとめていくのも面白いかと思いました。
その時はまたよろしくお願いします!
それではまた!
参考サイト
下記のサイトを参考に今回記事を作成作成しました。
基本的に内容については噛み砕いて記事としているのですが、もっと詳細を知りたいと興味を持った方は、下記の参考サイトをみてみるとよいかもしれないです。