「大人になったら知らなかったは罪なんだよ、何年女やってんの?」
インスタのストーリーをぱっぱとめくっていたときだった。
知っている絵柄の広告が出てきた。といっても漫画の広告で、この作者ねむようこさんの作品はそんなに読んだことがない。
「三代目薬屋久兵衛」「午前三時の無法地帯」くらいをパラ読みしたことある程度。
ストーリーに出てくる漫画の広告では最近「ワタシってサバサバしてるから」が登場するけど、私の恋人はあれの続きが読みたいがためにアプリで読んだらしい。気づいたら話が進んでいて、広告の見出しも変わっている。
このねむようこさんの広告では、主人公の女の子が、好きな男とベッドでいちゃついていたのを、その男の奥さんである女に追い出されるシーン
というコマが3つで出ている。
主人公の女は、男が結婚しているのを知らなかった。
奥さんは激怒するわけでもなく、冷静に、「知らなかったんだねえ、こんな男に引っかかってかわいそうだねえ」みたいなニュアンスで、
主人公の女をほっぽりだすその瞬間に、
「大人になったらね、知らなかったは罪なんだよ」
と告げる。
そしてその次だ。
「女がいるかどうかくらい嗅ぎ分けなよ」
「何年 女やってんの?」
ぴしり、と私の中の何かが疼いた。
そうだ。好きな男の影に、女がいるかどうかなんて、好きなら見分けがつくはずだ。
「相手が自分のことを(恋愛として)好きか好きじゃないかなんて、目をみればわかる」
と、私は思っている。
自分がその人に興味があるからだ。だから、相手はどうだろうかというセンサー、アンテナで、その人を見つめる。
相手に異性の影があるかどうかなんて、男の人はどうか知らないけれど、女の子ならわかるんじゃないの、シックスセンスとやらで。
大人になったら知らなかったは罪になる。
罪、最近いつしでかした?
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