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奇跡のリピート宿 at 国定公園

旅や温泉が大好きで、出張の多い仕事をしていたこともあり47都道府県制覇しました。「旅をするなら初めての場所に行きたい!」気持ちに勝てず、リピートする宿はほぼ皆無。

そんなわたしが何度もリピートしている宿があります。秋田県、岩手県、宮城県の3つの県にまたがる栗駒国定公園(※)の須川温泉「栗駒山荘」。ちょうど栗駒山の中腹に位置します。※栗駒国定公園は山形県の4つの県をまたがります。


出会い

この宿との出会いは20年くらい前。

雑誌「自遊人」の確か「公共の宿」特集で見つけました。数多く掲載されていますが、写真がピカイチでした。

目の前に広がる大自然。乳白色のたっぷりとしたお湯に浸かっている写真。

残念ながら写真はありませんが、関東で有名な「ほったらかし温泉」に雰囲気が似ています。違いはお湯が透明ではなく、乳白色。目の前の景色には家はなく、大自然のみ。絶対的に人が少ない。

「自遊人」で魅了された宿は、母親の実家が岩手県一関市で近い場所なのもあり、「行こう!」ということになりました。

須川温泉は行ったことがありましたが、栗駒山荘は知りませんでした。

「栗駒山荘」との出会いは20代。祖母と一緒に、その後何度か機会があれば訪ねています。自分の子どもとも2回訪れました。6歳のときに再訪しましたが、3歳のときに行った栗駒山荘のことをよく覚えていました。
また行きたいと自然に思えるお宿です。

さっそく宿について調べてみると、標高約1,100mに位置する栗駒山荘の営業時間は、驚きの4月下旬〜11月初旬まで。短いですね。大雪のため、交通手段がないようです。


温泉

気になるお湯ですが、乳白色で硫黄の香りがします。湧き出し時は透明ですが、すぐに酸化して白濁するそうです。わたしは、この泉質が大好きです。わたしは肌が弱いですが、とろんとしたこの湯で肌のコンディションが整います。硫黄の香りは苦手な方もいるかもしれません。

ホームページの情報によると、「日本でも稀な強酸性のみょうばん緑ばん泉」だそうです。

泉質:酸性・含む(Ⅱ)・硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉(硫化水素型)強酸性(ph2.3)
泉温:49.9度

温泉は木を感じるつくりで、室内と露天風呂の2つです。両方とも広い長方形です。露天風呂は標高約1,100mに位置し、栗駒山と須川高原が一望できる絶景です。場所柄、天気が変動しやすく、なかなか機会にめぐりあいませんが、運が良ければ夜には満点の星を眺めることもできます。

お宿

高級宿ではありませんが、綺麗で快適です。部屋の窓は1枚ガラスの大窓で絶景出羽富士の「鳥海山」を眺めることができます。
また標高1,100mという立地のせいか、天候が変わりやすく大雨から晴天に変わる風景などにもよく出会います。ただのんびり雲の流れを見ているだけで、落ち着きます。

料理も公共の宿としては、籠盛りなど凝ったつくりになって出てきて毎回楽しみです。お味も◎。量も多すぎず、適量です。(あえて言うと、数年前に伺ったときは、人手が足りない印象を受けました。)

予約について

栗駒山荘は、特に秋の紅葉シーズンは人気です。毎年3月に葉書で予約申し込み受付時期があります。応募者多数の場合には、抽選となります。こちらは人気でなかなか当たりません。平日などは、ネットから予約できるようです。

最後に

東京の我が家からは気軽に行けるお宿ではありませんが、
また行きたい!」
と思わせる厳選宿です。

祖父母とともに行った思い出を振り返りながら、子どもと行ける嬉しさを噛み締めています。




#至福の温泉

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