「幸せの無限ループ」イラストレーター、映像監督 黒木ユタカ【私がつくる理由#09】
Q: 自己紹介をお願いします。
イラストレーターで映像監督の黒木ユタカと申します。
イラストは本や、雑誌、CDジャケット、ポスターなどを描いています。
あと、ホテルの客室やロビーなどに大きい街の絵を描いたりもしています。映像はコマ撮りのアニメーションを使った映像を作ったり、音楽のプロモーションビデオなどを作ることが多いです。
Q: 今の仕事を始めたきっかけ。
もともと、バンドをやっていて音楽をやりながら他の仕事もしていたのですが、そのときに絵も描いていました。絵やジャケットを作ったり、プロモーションビデオを制作したり。30代前半に、子どもができ家族ができて、さすがにバンドをやりながらバイトで家族を養っていくのはまずいと思い、就職活動を始めて「就職するぞ!」という心持ちになりました。そのときに、音楽でお世話になっていた音楽プロデューサーの方に「ちょっと待って。会わせたい人がいるから」と言われ、広告関係の仕事をされているクリエイティブディレクターの女性を紹介され、その人に絵を見せろと言われました。プロデューサーさんは、多分、僕に就職させたくなかったのだと思います。何か面白いことをやらせたかったのかもしれないですね。
僕が今まで描いた絵を持って、紹介いただいた女性に見ていただいたら「あらいいじゃない」と。「あんたうまくはないけど、面白いわよ」と言っていただき「就職するのもいいけど、この絵は面白いからイラストレーターと言って仕事をやってみれば?」と言われ、それがきっかけでイラストレーターと名乗り仕事をするようになりました。この日が、かなりターニングポイントというか重要な一日でしたね、今の仕事をやる上で。この時に紹介されたクリエイティブディイレクターの女性とは、今でも一緒にアトリエをシェアしています。描いた絵を見せると、時に「たいして面白くないわね(笑)」など厳しいことを言ってくれるので、そういう人は大事だなと思っております。
Q: 今の仕事をしていて苦労したことはありますか。
ないですね。忘れてしまっています、苦労は。コマ撮りや細かく描き込んだ絵を描くことが多いので周りからは大変そうだと言われることは多いです。
コマ撮りで1秒間に24枚描かなければいけないので作業量はとても多いですが、描いていてその映像ができたとき、すごく楽しくて、苦労と思うことよりも楽しいが勝ってしまいます。だから、あまり苦労とは感じないです。
いいアイディア発想は楽しく過ごすことから始まる
Q: アイディアの発想法について教えてください。
とにかく日々、楽しく過ごすということが重要になってくるかと思います。子どもと遊んだり、ギターを弾いたり、酒を飲みに行ったり。自然体でリラックスしている時に、ふとアイデアが浮かんだりすることが多いですね。昔は、机に向かって考え込むこともありましたが、そのスタイルは自分には合っていないと思い、今のスタイルになりました。あまり思い詰めずにとにかく遊ぶということを大事にしております。
描き手の心情が絵に表れる。楽しい絵は楽しい心持ちで。
Q: 心がけていることはありますか。
本物を見るということは大事にしています。僕はデッサンみたいなカッチリとした絵を描いているわけではないのですが、とりあえず観るものはちゃんと観て、あとは楽しく描く。
描いているときに「つまんねえな、めんどくせえな」と思って描いていると、それは絵に出ると思っています。僕は人に楽しく見て、楽しい気分になってほしいので、自分が描くときもそんな心持ちで描くように心がけています。
原動力は、幸せの無限ループ
Q: ユタカさんにとっての「つくる理由」はなんですか。
とにかく楽しいから作るというのがなによりで、作らずにはいられないです。作品は作っているときも楽しいですし、できたときの喜び、それを見てもらって「良かったよ」なんて言われた日には、とんでもなく幸せなわけで。さらに、お金なんかいただいたりして、そのお金で飲みに行ったり、家族でおいしいものを食べたり、旅行へ行ったりですね。旅行から帰ってきて、また「よっしゃ、やるぞ!」みたいになって作って、みたいなグルグル回っている感じの。無限ループ的な感じです。
Q: 今後の展望を教えてください。
僕は「モノを作る」ことが好きなので、それは一生続けていきたいです。その中で、絵や映像に限らず色々なことに挑戦してみたいです。もちろん、絵ももっと上手くなりたいという思いもあります。最近コロナ禍でよく思うことは、自分のクリエイティブを通して人に元気を与えられたらということですね。僕の絵を見て「元気になる、幸せな気持ちになる」という人が一人でも増えたら嬉しい限りです。
<あとがき>
ユーモアに溢れた人柄のおかげで、一緒にいる人は肩の力を抜いて自然体でいられる。その人柄はクリエイティブにも表れている。彼の作品からは押し付けではなく、自然と気持ちが伝わってくる。見る人をやさしく、ほっこりとした気持ちにさせ、暖かな色使いや線の運びからはユタカさんの内面の丸さが感じられる。
しかし、そこにはユタカさんの想いがしっかりと込められている。
他者への気遣い、優しさ。
「自分の絵や映像を通して、人に喜んでもらいたい、元気になってもらいたい。そして、世の中を元気にできれば。」そう語りながら笑うユタカさん。
取材を通し、ハロマスタッフはすっかりユタカさんのイラストはもちろん、クリエーター黒木ユタカさんのファンになってしまった。
<黒木ユタカ × HELLO MY BLEND>
ハローマイブレンドの取材、ということで僕のアトリエに美人姉妹2人が来てくれました。それだけで楽しかったんだけど、スパイスシロップを作るのも楽しかった。(酒飲みながら、美人姉妹と雑談しながらの作業は最高なわけで。)
スパイスをゴリゴリ潰して、シナモンをバキバキ割って、レモンはワイルドに手で絞る、、、
完成したシロップをとりあえず飲んでいたビールに入れてみると、カルダモンの香りが広がるスパイシーなシャンディガフになった。
ジンジャーエールで割るよりビールの味が濃く残るので酒飲みにはオススメだなぁ。
あと、黒糖焼酎のお湯割に入れてみたら体もポカポカ、冬には最高。
家では奥さんと娘の女子チームに人気で、紅茶で割ったり、お湯で割ってレモンを追加、ホットジンジャーレモネードにしたり。
鹿児島県産きび砂糖など、素材がナチュラルなのも嬉しい。
美味しくいただいています。ありがとうございましたー!
黒木ユタカ
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黒木ユタカについて
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