最後の最期まで。
なんて、愛しいんだろう。
触れるたびに、いつもそう思う。
どう頑張ったって、私がおばあさんになるころ、傍にはいないだろう。
限られた時間が、短くて短くて切なくなる。
犬は家族。飼ってみて初めて分かった。つもりだった。
一番それを実感したのは、最期を迎えたときだった気がする。
女の子のチワワ(写真の子です)。はじめましての時から、くりっくりに美人な顔に両親と即決した。毛並みがとてもキレイで、甘えん坊の賢い女の子だった。ママのことが大好きで、私のことはきっと、姉妹くらいにしか思ってなかっただろう。(笑)
仕事で県外にいた私は最期は看取ってあげれなかった。10年生きてくれた。
その間に病気もしたし、手術もした。重症になるまで気づいてあげれなくて
たくさんしんどい思いをさせただろう。最後の手術は腫瘍をとるものだった。転移はないときいていたけれど、転移していたらしく、血管がはれつして、とても苦しそうだった。もうここまでくると、手術できないといわれ、テレビ電話をした。傍らで泣く母の頬を荒い息をしながら、なめて励ます姿をみて、涙がとまらなかった。父も単身赴任、兄も大学から県外で、家にひとり残る母をさみしくないように、ずっとそばにいてくれた。家に帰ったとき、お骨を見て、涙をこらえるのは無理だった。最期まで優しくて頑張り屋だった自慢の家族だ。
今我が家には、女の子のチワワがいる。性格はやんちゃすぎるほどやんちゃ。あれ?こんなに大変だったっけ?というくらい、前の子の倍以上やんちゃだ。それでも、可愛すぎて愛しすぎてたまらない。
言葉は喋れないのに、一生懸命何かを訴えてくる姿に、にやけつつ、何て言ってるの?と返す(笑)何度かこのやりとりをするのが、最近はお決まりだ。基本的には遊んで!か それちょうだい!のおねだりだけど。
なんでこんなに愛しいのだろう。それはきっと
一緒にいられるのはどんなに頑張っても限りがあるんだよ。
どんなに長くても、一緒に年はとっていけない。そう分かったから。
今この子をこんなに大切に思える。
たった10年、20年。私たちの何倍も速いスピードで生きてく命を
できるだけの愛情で伝えていきたい。
言葉はわからないけど、表情で仕草でこんなにも伝えてくれる家族に。
最期を迎えても、あたたかい愛情が残りますように。
でも、そろそろ、トイレの場所覚えてくれていいんじゃない?(笑)