すき。
小さい頃から絵本がすきだった。小学校にはいると、週に一回読み聞かせがあった。その時間が大好きだった。中学生になると、授業前に本を読む時間があった。時には友達と交換して、いろんな本を読んだ。高校生になっても、その後もずっと本を読むことは好きだった。
成長するにつれて、本を読むことは人生の教科書をみつけることにもなった。学生のときはあった教科書。何が正解で、間違いか、私のこのなんとも言えない感情は、なんて伝えればいいのか。社会のマナーから、その時その時のメンタルの整えかた、教科書を探しに本屋へ行った。その教科書は時には小説、時には自己啓発本など様々だった。
わたしのお気に入りの本は原田マハさんの"本日はお日柄もよく"である。この本を読んだとき、ああこんなにも言葉が心に染み込むことがあるのか。わたしのこの気持ちは、こう表現されるのか。と何度も読み返した。心が救われるとはこういうことか。
心に入ってくる言葉や文を読むと、お気に入りの服を見つけたような、キラキラした宝石を見つけたような、興奮を覚える。そんな宝石がたくさんあったあの本を手放すことはないだろう。
言葉や文がすき。唯一言える友達以外にやっと言える場所がある。素敵な言葉や文に出会える場所がある。それはとても嬉しいとおもった。