【15日目】111日後からエブリスタで毎日投稿する小説家志望【あと97日】
たまに夢を見て泣きながら起きるときがあるんですが、今日がその日でした。日中の街中の上空で水の奔流が渦巻いていて、でもそれは、なんかいい人がなんかいい意味でやってくれてるというのがなぜかわかっていたので、ただただ感動して泣いてしまった、という、夢特有の全くよくわからない展開だったんですけど、決して悪くはない目覚めでした。
こういうチャレンジをしている者です。
文字数稼ぎはこのあたりにして、本題に入ります。今日は執筆をちょこっとだけ進めました。まず、学んだこととしては……
決して後ろを振り返らない
とにかく立ち止まらずに前へ前へと進み続けることが何よりも大事だということに気付きました。一度、振り返ったら最後、とことんまで文章を修正してしまって先に進めなくなってしまうのがわかっているので、まずは完全に退路を断つ。
初稿は20%の完成度でいい!!
改稿は初稿が書き終わってからのお楽しみにとっておく!!
と書いた紙をパソコンに貼りつけて、明日も頑張ります。
人間の友達がいないということは利点だ。たとえば放課後、すんなり帰れる。
担任の話が終わり、クラスが一斉にざわめきに包まれる、その瞬間。俺は無言で席を立ち、すでに中身を詰め込んである鞄を片手で引っ掴むと、教室後方側の出口めざして走り出した。人目を気にすることはとっくにやめているが、あえて悪目立ちをしたいわけでもない。あくまでもクラスの喧騒に溶け込みながら移動するのが鉄則だ。教室と廊下を隔てる扉を開けてさえしまえば、もうこっちのもの。リノリウムのヴィクトリーロードへと足を踏み出した俺は、もう誰にも止められない。そもそも、誰も止めない。
「……さて」
腕時計の針は、無情にも目的の発車時刻を目指して刻一刻と侵攻している。
学校から一番近いバス停までの距離。そこに至る複雑な道筋。梅雨時期の、むわんとした暑さ。そして、万年帰宅部であるインドアな俺。
しんどすぎる要素のオールスターズを思えば特大の溜息をつきたくもなるが、そんな暇すら惜しい。とにかく走れ。急げ。よし、頑張ろう。
俺が決意を固めている僅かな間にも、長い廊下の一辺から他クラスの生徒たちが次々に湧き出してくる。その塊をゲームの障害物のように除けながら、喫緊のゴールである正面玄関へと辿り着くも、もう既に俺は陸に上げられた魚のような状態だ。へろへろになりながらも靴を履き替え、これからまたもう一度、バス停へのダッシュをかまさなければいけないという現実に軽く絶望した。その時。
「●●(主人公の名前))」
ーーそれは俺の名字だ。多分。
いや、多分ってなんだ。どう考えてもそれは俺の名前だ。15年という、短くも長い時間を共有してきた相棒だ。
けれど一瞬、不思議なほど混乱したのは、ほとんど呼ばれた記憶がなかったから。ーーそいつの声では。
「……●●(母親kの名前)」
「足が速いんだな、●●。知らなかった」
おそらく、新緑の季節の風とか、水面に反射する光とか、(もう一例あげる)そういう爽やかさの象徴みたいなものをひとつにまとめて信じられないほど優しく細工を施せば、こういう人間が出来上がる。
それが俺の、●●●●(母親のフルネーム)に対する印象だ。端的に言えば、俺とは住む世界が真逆な人間。当然、接点などない。ただひとつ、クラスメイトだということを除けば。
「……何か用か?」
「ほい、これ」
思わず及び腰になってしまう俺に構うことなく、●●は上品な見た目にそぐわない気安さで何かを掲げた。
目線の延長線上にまっすく飛び込んできたのは、控えめな桜色。和風をモチーフに作られたとすぐにわかる、筒状の細い物体。いわゆる、タンブラーだ。
(女の子ちっくなタンブラーの描写。某有名ちえーん店のものとか)
一瞥しただけで、触ったときの質感や、持ったときの重さが、手に取るようにわかってしまう。
なぜかって? ――俺のだからな!!
「なんでっ!」
「ん? 机の上に置いてあったけど」
「いやいやいや、そんなはず…………って、おいマジか……!」
慌てて鞄の中をあされば、確かにそこに入っていたはずの、いや、元々出した覚えがない、むしろ絶対に出さないと決めていたはずのタンブラーが、忽然と姿を消していた。
「またかよ、この野郎っ」
「また?」
「こっちの話! わざわざどーも」
タンブラーに対して悪態をつきはじめた俺に
ここまで1363文字。
明日はこの続きから、ポメラに向かってひたすら打ち込みます。
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