そうだ、北鎌尾根に行こう
2023年8月下旬、僕は一週間の有給休暇を取得した。予定はまだない。
現代社会において、数日で気軽に行ける冒険ってあるのだろうか。その答えの1つを僕は持っている。
そう、北鎌尾根の散歩である。
北鎌尾根とは、北アルプスのシンボル、槍ヶ岳から北にザクザクと延びている稜線だ。加藤文太郎、松濤明が壮絶な死を遂げたルートでもよく知られている。
登山は実に数年ぶり。慌てて石井スポーツ新宿店に駆け込み、必要な道具を揃えることにした。
久しぶりの登山用品店は面白い。良い機能、良いデザイン、良い値段。社会人パワーを持ってしても気軽に買える値段ではないね。
高速バス出発の1時間前にTシャツをもっていない事に気づいた。汗の吸収率が悪いランニングシャツはさすがに不快だと思い、慌てて7000円の速乾ノースフェイスTシャツを購入。高い、、
高速バスの硬い座席で寝る前に少しだけ窓の外に目を向ける。この一瞬が学生時代から好きだ。欲に塗れた新宿の渦中からタイムワープする感じ。一旦仕事のことは全て忘れよう。
次の日の朝5:00。上高地に向かってヘアピンカーブを繰り返すバスによって、目を覚ます。木々の隙間からうっすらと明るい空が覗く。長い1日の始まりだ。
上高地から横尾にかけての長い林道歩きは暇すぎて、タイムを気にしてしまうのは僕だけじゃないはずだ。新しく勝ったアークテリクスのノーバンSLのルックスに興奮しながらひたすら歩く。
気が向いたら追記します