この部屋から東京タワーは身を乗り出さないと見えない
「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」という本を読んだ。自分の二十数年間を固有名詞化してしまえば、この本の一章にも満たない文量に集約できると思って、拙い文章を書いてみた。
僕は東京の郊外で、高卒の両親のもと、お金に困ってはないけど裕福でもない、現状維持が優先される普通の家庭で生まれ育った。
幼少期はよくいるサッカー少年だった気がする。地域ではそこそこの成績を残していたが、周りがやっているからという醒めたスタンスでボールを蹴っていた。罰走、連帯責任、ボトムアップの醸成。