死神くん(名作マンガ)
今回紹介するのは、このマンガ。
「死神くん」です。
この作品、結構古いマンガなんですけど…
作者のえんどコイチ先生といえば、「死神くん」か「ついでにとんちんかん」かっていうくらいの名作です。
「ついでにとんちんかん」の方はギャグマンガなんですけど。「死神くん」は、ストーリーマンガで、ちょいちょいコミカルなシーンが入るという感じ。
基本的に1話読み切り型のストーリーマンガなんですけど、そのどれもこれもが非常にクオリティが高いんですね。お話が2転3転して、最後は感動する終わり方が待っているってのが基本的な形。
主人公は、死神なんですけど。見た目はかわいらしくて、怖い雰囲気が全然ないんですね。でも、死神なので、お仕事として「寿命が来た人間の魂を容赦なく連れていって」しまいます。
で、大抵は寿命が近づいた人間に「あなたの人生はあと○○日ですよ」と、宣告します。そうして、残り時間を満足する形で迎えてもらおうとするわけですね。ここに、ドラマが生まれるわけです。
たとえば、「オレは、まだ死にたくね~よ!」と、ダダをこねてみたり。残りの寿命で、会いたかった人に会いに行ったり。あるいは、寿命はまだまだ先なのに、世の中が嫌になって自殺しようとする人なんかも。
主人公の死神くん(No.413号)は、情が深いタイプなので、人間のワガママで、寿命を過ぎても魂を連れ帰れないことがよくあるんです。
「あとちょっと!もう1時間!せめて15分だけでも!」って感じで。
で、上司に怒られるっていうw毎回、始末書ものですよ。
あんまりにも遅刻が多いものだから、途中からお目付役のカラスが登場するんですけど、このカラスも情にほだされて時間を守れなかったりするんです(その背後で、遅れてしまう理由がバックストーリーとして語られます)
作者のえんどコイチ先生も、最初は絶好調でバリバリいいマンガを描いてたんですけど…
しだいに、ネタに困るようになってきてマンガが描けなくなってくるんですね。そうして、死神くんも13巻で終わっちゃいました(ほんとは、長く続けてもらいたかったんですけど…)
…とはいえ、今読み返しても、傑作ぞろいなので、お暇な時にでもぜひ!