夜明けの新宿に さよならを
小さなアパートを丸ごと1棟 買取り
四世帯の三階建て
一階の手前が 俺の診療所だ
新宿 大久保 住宅とHOTELの隙間に
夜だけの専門診療を やっている
アパートは知人から安く買い取って
下手くそな緊急外来の医院よりはマシだろ
ウチには 夜の商売帰りや、チンピラに刺された
ヤクザ者 旦那からのDVなど 来院は
絶えない！
こんな街だから 俺みたいな奴が必要な訳さ
一階の奥三部屋は入院ように
二階と三階は 行き場の無い女性達に
貸して たまに、看護として 手伝って貰う
この仕事を始める前は 世界を転々と
戦場で支援医療をしていた
まぁ、傭兵も兼ねてだが
お陰で 生きる事と 死ぬ事
嫌と言う程には見て来た
この街でも 医療を しながら
時には 絶対に許されざる者を
消す仕事も やっている
戦場での経験と 医療の知識で
傭兵時代の仲間が 米軍基地には
多く 色々と調達して貰う
勿論、この国では違法な物ばかり
医療以外は違法行為だがね
夜の診察には 本当に気の毒な
女性が来る 性的被害や
暴力 金銭的な トラブル
診察をしながら 話しを聞いてやる
解決出来る事なら なるべく
そうしてやる
言葉で解決する場合は楽だが
そうじゃ無い場合は 消えて貰う
人として道を外れた者は もう人では無い
なんの躊躇いも感情も無いままに
ある日 初めて訪れた患者は
田舎から上京して騙されるままに
風俗で働かされ 身も心もボロボロだった
住人の女性達が手厚く看病し
匿ってくれた まだ十八の 女の子を
どうやら、歌舞伎町界隈のヤクザ者が
絡んでいるらしい！
この場所に来た事は、時間の問題で
バレる事だろう
幾人かの情報屋を使い 彼女の事
その背後の組織 店を 調べあげ
言葉で解決出来る事か、否かを
考えてみる！
はぁ、言葉で解決出来る相手では
無かった！
時間に余裕は残されて無い
早目に片付けないと
十八の子と 住人が危険だ
午後九時 横須賀のブラザーに電話を入れた
夜中までには物は届いた
バレットMK22と 使い古した
SIG SAUER P229 サプレッサー付き
米軍の お古さ！
そしてC4 客も、従業員も居なくなったら
店を破壊する 勿論 近隣に被害は
出ない程度に 店内だけを
アコギな商売している奴らは
許さない！
悪は いつだって 人を食い物に生きている
更生する奴は少ない
繰り返し 弱者を食い物に
時には 戦場より酷い事をする
自分の元から離れられない様に
薬物や 彫り物 何でもやる！
稼げなくなるまで 何処までも
まさにクズだ 掃き溜めの
そんなゴミを掃除するのが
医師とは逆の裏の顔
闇の掃除屋 繁華街には
大抵 そんな奴が他にも居る
深夜の薬局屋 深夜の相談窓口
皆 情報を共有しあい 誰かが手を
汚す。
目標の風俗店に ベントレーコンチネンタルGTが
止まった 情報では奴が仕切っているらしい
客のフリして店に潜り込み C4と盗聴器を
仕掛ける 案内して来た女性には
それとなく体調や 店の事を聞いて
狭いアバルト595の中で 盗聴器の内容を
確認して ベントレーの行き先の後を追う
環状六号 山手通り 高級なマンションの
地下へとベントレーが入った
奴の住居も情報通りだった
通り二本外れた 建築中の 屋上から
バレットMK22に 現役時代には無かった
倍率50のスコープを載せ 風の向きと
風速計を 使い 屋上に寝そべり
バイポッドで 固定して 部屋の中を
双眼鏡で確認して 他者が居ないか
1度 深呼吸をして バレットのストックを肩に
ストックの付け根に頬を当て 静かに
スコープの軸調整を済ませたら
トリガーに人差し指を添えて
風が止むのを待ち サプレッサーからの
プシュッ！て音と共に ターゲットは
ソファーに横たわる
ターゲットが所属する組織へアバルトで向かう
頭のすげ替えを危惧してだ
歌舞伎町の端にアバルトを停めて
コンバットジャケットのフードを被り
監視カメラを意識しながら
賑わう通りから入った先に事務所が
隣接する建物から 事務所の屋上へ移り
古ぼけた鉄のドア 網目に硝子窓
痕を残さぬ様に 鍵を開け
事務所内へ侵入する
腰からSIGを取り出し 動く人影に
二発づつ 確実に胸とアタマに
事務所内の防犯カメラの録画を消して
仲間のチャイニーズマフィアへ連絡する
遺体処理と 清掃を頼み 何も無く
人だけが消えた事務所にする
マンションも同じく 弾丸で割れた窓を
直し ターゲットの処理は 全て
解体業者の炉で 灰すら残らない
さて、最後に店舗か もう一度 足を運び
誰も居ない事を確認したら
スマホからの操作で 起爆する
真夜中の歌舞伎町に消防車のサイレンが響く
従業員の 女の子に聞いた話しでは
やはり田舎から出て来て 水商売で働いて
いたが、ターゲットに必要に迫られ
HOTELにて薬物を投与され それ以来
抜け出せなかった らしい
全てのカタがつき 診療所へ戻る
数名の水商売やっている住人に看護資格が在り
俺が居なくても 診療所は 何とか なっている
まぁ、戻っても また別の事件を聞かされる
だけだが とりあえず寝かせてくれ
朝方 十八の 女の子は元気になり
点滴も終え 住人達と 話し合い
歌舞伎町で水商売するより 田舎で
家族と暮らし スーパー等で働けと！
彼女は さよならを告げて 新宿を後にした
良くある話しさ と アパートの外で
煙草を吸っていると 住人の女性達から
文句を言われる！！！
此処は 俺の持ち物なんだがな あれ？
懐かしいシティーハンターを
皆様🤗こんばんは🌟
もうね！考えるの本当に大変なの（笑）
では良き夜を 寒暖差に気を付けて‼️
体調管理を シッカリと🙏
物事はは感謝を
人には笑顔を😊