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ゲーム業界昔話

2024年7月5日(金)ソウルの江南にてゲーム業界の古い友人Yに会う。共通の知人の紹介を依頼していてそのために会って3人でランチしたのだが、その際のYの昔話が興味深かった。2000年代後半だからもう15年以上も前の話で、Yが当時勤務していた韓国W社が日本を代表するゲーム会社に共同開発の話を持ち掛けるために京都に会いに行ったという話。

W社の北米支社長Aが元々この京都の会社にいたよしみで同社の専務に会え、それで実際に商談にもこぎつけた。Aと一緒に専務とのミーティングで、専務曰く、「最近韓国のゲーム産業の発展には目を見張るものがあ離、自分も韓国ゲーム市場はよくウォッチしている。NE⚪︎⚪︎⚪︎の『カート⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎』(当時京都の会社の有名なゲームのパクリと言われていた)なんかも素晴らしい」とのこと。実はYが当時在籍していたW社も実は『ゼ⚪︎⚪︎の伝説』の丸パクリのPCオンラインゲームを開発中で、しかもその話を4Gamerが既に報じていたとのことで、内心この専務がその話をするのではないかと気が気でなかったと言う。

結局専務はそれに言及することなく、Yは安堵したという。ミーティング中、専務は終始にこやかで表面的には和気藹々(화기애애)な雰囲気だったが、Y曰く実は「和気曖昧("화기애매":要は微妙)」な雰囲気だったというオチがついた。共同開発自体は全く進まなかったらしい。

この話はそれで終わりだが、それにしてもW社も上場企業なのにすぐ分かるようなパクリをしてたと思うと少し呆れる。しかし、当時はそんなこと多かった気がする。2005年ごろに紹介された韓国C社(今はN社)に紹介された開発中のゲームも見た目『ゼ⚪︎⚪︎の伝説』だった。それはさておき韓国のオンラインゲームの会社には勢いがあった。毎度日本の会社にはない猪突猛進さを感じていた。


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