ミニマリストよりシンプリスト 〜少ない物で丁寧に暮らす、仕事と生活のバランスを見直す〜
現代のビジネスパーソンは、仕事とプライベートの両立に苦労することが多く、限られた時間の中で効率よく成果を出さなければならない日々に追われています。そんな中、物や情報を削ぎ落とし、必要なものだけにフォーカスする「シンプリスト」の生き方は、現代社会において非常に役立つアプローチです。
私自身、仕事や日常生活の中でシンプリストを目指し、心地よく、そして効率的に生活することを実践しています。(実現に至るまでには遠い道のりのような気がしますが…)
ボーイスカウトの経験が教えてくれた、持ち物の厳選
私のシンプルな生き方の原点は、ボーイスカウトでの経験です。
小学生から約10年間(普通の人より長くやってました)、ボーイスカウト活動を続け、その中で学んだ「備えよ常に」というモットーは今でも私の人生の基盤となっています。
この教えは、キャンプなどで必要最低限の持ち物を厳選する経験を通して、実生活にも応用できるものだと気づきました。
キャンプでは、持ち物が少なければ少ないほど、移動や準備がスムーズに進み、かつ本当に必要なものを大切に扱う意識が生まれます。
これを日常生活に置き換えると、物を厳選し、質の高いものを長く愛用することで、無駄を省きながらも充実した時間を過ごすことができます。このシンプルな考え方は、私にとって大切なものにフォーカスし、無駄なエネルギーを使わずに日々を効率よく過ごすための基盤となっています。
シングルファザーとしてのシンプルさ
また、シングルファザーとして娘を育ててきた経験も、シンプルな生き方を身につける一助となっています。
10年以上、仕事と家事、そして子育てをすべて一人でこなす中で、効率的な生活が求められました。
私の仕事は土日にもよくあり、限られた時間の中で複数のタスクをこなす必要があります。この状況で、生活をシンプルにし、無駄を最小限に抑えることは不可欠でした。
例えば、家事をできるだけ自動化したり、食器などは必要最低限に厳選する。自分の必要な持ち物を厳選したりすることで、毎日の負担を軽減してきました。仕事の合間に娘の学校行事や日常のサポートを行う際も、余計なストレスを避けるために、物の整理やタスクの効率化を図っています。
このように、シンプルな生活は、家族との時間や自分自身の健康を保ちながら、忙しい毎日を乗り切るための強力なサポートとなっているのです。
iPad miniとクラウドストレージの活用
デジタルツールの活用も、私のシンプルな生活を支える重要な要素です。iPad miniとクラウドストレージは、少ない物で効率的に仕事を進めるための強力なパートナーです。仕事やプライベートの情報を一元管理し、書類やメモはすべてデジタル化しています。これにより、物理的な書類やファイルを持ち運ぶ必要がなくなり、バッグやデスクの上が常にすっきりとしています。
クラウドストレージにデータを保存しておくことで、どこからでも必要な情報にアクセスでき、外出先でも仕事がスムーズに進みます。
特に子供が小さかったときはお迎えなどもあり、自宅に帰り、家事などを一通り済ませてからまた仕事を再開する。職場でも移動が多く、使用するパソコンも場所も複数の私にとって、このデジタル環境は大変便利です。
たとえ移動中でも、iPad miniさえあれば、どこでも仕事を進めることができるため、時間の無駄を省き、効率よくタスクをこなすことが可能です。
出張時のシンプルさ
私のシンプルな生き方は、仕事の出張においても一貫しています。冬に数日間北海道に出張することがあっても、機内持ち込みサイズのリュックサック一つで済ませています。荷物を厳選することで、移動中のストレスを減らし、空港での手続きもスムーズに行えます。自分の荷物をピックアップする手間を省くだけで、時間を大幅に節約でき、子どもたちへの対応にも余裕が生まれます。
さらに、ある時は沖縄に一泊二日の出張に行った際、普段通勤に使っているカバン一つで行ったこともあります。持ち物が少ないことで、身軽に動けるだけでなく、どんな状況にも柔軟に対応できるという安心感があります。
物を厳選し、丁寧に使う
シンプルに生活するということは、物の量を減らすことだけではなく、持っている物一つ一つに対して、価値を見出し、大切に使うことでもあります。
私にとって、シンプルな生活とは、日常的に使うものを厳選し、それを丁寧に使うことです。
例えば、毎日持ち歩く道具や仕事で使うデジタルツールは、すべて必要な機能が揃ったものだけを選んでいます。
少ない物で丁寧に暮らすことは、仕事の質を上げることにもつながります。日々使う物が整理され、効率的に手に取ることができる環境を整えることで、余計な時間やエネルギーを費やすことなく、タスクに集中することができます。仕事でもプライベートでも、物の管理がシンプルであればあるほど、心にも余裕が生まれ、結果的にパフォーマンスの向上につながるのです。
心地よい仕事と生活の空間
家や仕事場をシンプルに保つことは、ストレスの軽減にも大きく貢献します。家では、物が少ないことで掃除が楽になり、空間がすっきりと整っていると、それだけでリラックスできる環境が整います。子育てや家事に追われる中でも、物の量を適切にコントロールすることで、娘との時間や自分自身のリフレッシュする時間が増えています。
一方、仕事場でも同様です。シンプルで整理されたデスク環境は、集中力を高め、作業効率を向上させます。デジタルツールの活用により、紙の書類や余計な物を減らすことで、頭の中もすっきりし、創造的な仕事がしやすくなるのです。さらに、シンプルな持ち物のおかげで、外出や出張の際にも軽やかに移動でき、余計な疲労感やストレスを感じることがなくなりました。
丁寧に暮らし、効率を高める
物を少なくし、生活をシンプルにすることで、自分にとって本当に大切なことに集中できるようになります。ビジネスパーソンとして、シンプリストの考え方を実践することで、仕事の質を高め、生活全体をより充実したものにすることができます。私自身、物を減らすだけでなく、それらを丁寧に扱い、日々の生活において少ないリソースで最大の成果を得ることを目指しています。
シンプルな生活は、仕事においてもプライベートにおいても、バランスの取れたライフスタイルを実現するための鍵となります。デジタルツールを上手に使いこなし、物理的な負担を減らしつつ、日々を丁寧に過ごすこと。この考え方を取り入れることで、物事に無駄なく取り組み、心豊かに生活することができるのです。
最後に:少ない物で豊かに生きる
シンプリストの生活を目指すことは、物を持たない生活を強調するものではありません。むしろ、自分にとって何が大切で、何が不要かを見極め、少ない物で豊かに生きることを追求する姿勢です。これは、現代のビジネスパーソンにとっても、限られた時間やエネルギーを最大限に活用するための有効な手段となります。
少ない物で丁寧に暮らすことで、時間や空間、そして心の余裕が生まれます。それは、仕事においても家庭においても、より深い満足感と効率的なパフォーマンスをもたらしてくれるのです。私のシンプルな生活の一部を共有し、少しでも皆さんの日常生活に役立つヒントがあれば幸いです。