独身兼業作家、老後について考えた
ふと考える、この先のこと
私は世間一般に言うアラフォー世代で、結婚はしておらず子供もいません。
母親と、繁殖引退犬の愛犬と、いっぱいのメダカと暮らしています。
祖父母を数年前に立て続けに亡くし、母は昨年仕事を辞め長年患っている股関節を人工にし、自分も加齢のせいか心身ともに健康を保つ事が難しくなってきました。
そんな毎日でふと、この先自分は死ぬまでの日々をどう生きていくのだろうと考えます。
正直に言うと、あまり明るい未来を描くことができません。
成長を見守るべき子もいない、年老いていく親を見送るだけ。
仕事も、いつまで今と同じ状況で働けるのか分からない。
考えれば考えるほど暗澹たる気持ちになり、その度に適当に明るい気分になれる動画を見るなどして気分を無理やり持ち上げて終わるのです。
ある時ご家庭がある同僚に
「○○さん(私)はとても素敵な人だから、良い人と知り合って結婚して幸せになってほしいねって、外部の業者さんと話してたんです!」
と、悪意0%のなかなかお節介な言葉を投げかけられ、思いました。
それは彼女基準の幸せであって、私の幸せじゃなくないか?
比較的自由な自分だからこその楽しい未来があっても良いのではないか?
そしてそれは、他者でなく自分にしか実現できないはずだ、と。
この先幸せでいる為にやりたい事
メダカのビオトープ造り
YouTubeでたまたま見かけたメダカの飼育動画、これがめちゃくちゃ参考になり、すぐにチャンネル登録をしました。
今までは暖かい時期は暑さ対策をしつつ卵が産まれたら親と分け、冬場は水面が凍らないように気を付ける、程度の世話しかしていませんでしたが、見ても楽しくメダカにも良い環境を、ビオトープと言う形で実現させたいと思うようになりました。
頻繁な水換えなどの大掛かりな世話が最小限に抑えられれば、自分が歳をとっても続けられるライフワークになるのではないかと思っています。
沈丁花の花を植える
植物を育てる事にはそこまで興味がありませんでした。
亡くなった祖父が遺した多肉植物と紫陽花だけは枯らさないよう育てていますが、新しく種や苗を買ってきて育てようなどとは考えたことがありませんでした。ところが先日、愛犬と一緒にホームセンターに行った時、園芸コーナーで沈丁花の苗が売られているのを見つけました。
ユーミンの「春よ来い」にも登場する花、沈丁花の香りが子供の頃から大好きです。近所の公園で地植えにされていて、花が咲くと胸いっぱいに香りを吸い込んだものです。
それを家で育てられるのか!と思い母に話したところ、大きな鉢が一つ余っている事が分かりました。
毎年家であの香りが楽しめるのかと思うと、季節の移ろいを待ち遠しく思えそうです。
保護犬、保護猫の為にできる事
先に申し上げた通り、愛犬(パグの女の子)は元繁殖犬として子犬を2度生んだ保護犬です。今、有名人が「保護犬、保護猫を迎えました」と発信する事が増え、ペットショップでの生体販売に異議を唱える人が増えています。
それが実現されることが望ましいと思う一方、やはり子犬を生むためだけに生きる犬や猫がいなくなる事は難しいのではないかと思います。
今の私ができる事、それは実際に稼働している保護団体さんの力になる事です。作品の売り上げを寄付するため、次のデザインフェスタに向けて準備をしています。
愛犬を最後までお世話した後、自分の年齢的に許されるならまた保護犬を家族に迎えたいとも考えています。
作家活動は可能な限り続けたい
現在会社勤めをしながら続けている作家活動ですが、近い将来より本格的な活動ができるようにしたいと考えています。
何かの事情で家にいなければいけない時間が増えても良いよう、会社勤めに頼らない生活をしたいと思ってのがきっかけです。
活動内容や作品の傾向も今とは変わるかもしれませんが、作りたい物を作る活動を続けられるだけの気力体力は何歳になっても保っていなければと思います。
ただ本当にこれは大事だと思っているのですが、「作りたい」と言う気持ちがなくなったら作家も辞め時だと思っています。
特に作りたい物がない、何を作れば良いか、そんな事を考えているようじゃ作家でいる意味はありません。
住まいと別に作業場を設ける
在庫を置いたり、広々使える「生活空間」と切り離した作業場がほしい!
これは数年前から思っていますが、作家活動をより本格的にしていくならいよいよ必要だと考えています。
愛犬と生活しているとどうしても被毛が空気中に舞っているので、在庫管理にとても神経を使います。またイベント前や納品が重なった時に商品が生活スペースを侵食し、元に戻す前にまた納品、と言うズボラな私にとって最悪の悪循環が発生しています。それを解消するには、やはり作業スペースの確保が一番だなと思っています。
先日Twitterで、部屋を借りるなら定職についている内に!と言う呟きを目にし、とても参考になりました。
結局幸せってなんだ?
やりたいなと思った事を、無理なく、楽しいと思いながらできていれば私は幸せなんじゃなかろうか?
それはとても難しい事だと思います。
まず自分自身がある程度の健康を保っていなければ、何事も達成できません。この年齢になって、大人がよく「健康が一番よ」と言っていた意味が実感できました。
私は元気でやりたい事をやっているおばさん、を経て、元気でやりたい事をやっているおばあさん、になりたいのです。
親の介護が始まったら?
自分も元気でいられなくなったら?
と考え始めると不安が止めどなく襲ってきます。
考えなければいけない事もありますが、今考えても仕方がない事もあります。
だったら、今すぐできる「この先の人生が幸せである為にやりたい事」を行動に移すのが良いかな、と思ってこの記事を書きました。