「soraya」 live at 東京キネマ倶楽部
3月29日、ピアニストの壷阪健登とベーシスト / ヴォーカリストの石川紅奈によるユニット「soraya」のライブを観に行った。
以前よりこの石川紅奈という人が気になっていたため、目の当たりにできて嬉しい。
ウッドベースを弾きながら歌う、それだけでもう魅力的だ。
知ったきっかけ、入り口は彼女だが、でも単純に、このsorayaというユニットが良い。
また類は友を呼ぶように、この二人のセンス、実力、あるいは人脈ゆえといった、サポートメンバーの演奏も素晴らしかった。
これを率いる、バンマスであるピアニストの壷坂氏もこのユニットから知ったのだが、こういう風に気になり、それぞれを追ったりしてさらに広がっていくものだと、4、5年ぶりにライブを体感して、そう思った。
今回のsorayaもそうだが、以前はこうしたサポートメンバーの中に、他で見かけたことがあったり、何となく知っているような人がいることが多かったが、いよいよ、全くわからなくなってきた。
後で調べて、一から知り得る感じになったというか、なってしまった。
先日、NHKでやっていた藤井風のスタジオライブが、何度も見返すほどに凄く良かったのだが、やはりそのメンバーも誰一人とてわからなかった。
もっと言えば、というか違う話になるが、米津玄師の良さが未だにわからない。
好き嫌いが多い方だとは自負しているが、それでも売れる理由や人気のわけがわからないことは無かった。
ただ、米津に関しては全くである。
あの石若駿までもがドラムを担う程だから、絶対に良いはずだが、その贔屓した耳を持ってしても、ダメだった。
多分、歳を経て染み付いた、変な生理的なものが要因となっている気がする。
そしてこれが増えて行き、MAXに達した頃に「今の音楽は何が良いのかさっぱりわからん!」と、しっかりとした純然たる老害に仕上がるのたろう。
ところで、会場は山手線の鶯谷駅近く、元々キャバレーだったところを居抜き?でライブハウスにした「東京キネマ倶楽部」なるところだった。
思えば鶯谷駅で降りたのは初めてで、昔から漏れ伝わる何となくのイメージはあったが、でも実際は想像していた以上に、より「鶯谷鶯谷」していた。
山手線沿線でありながら、それに限らず都内ならば大概は似たような作りに収まる中での、この雰囲気の維持は貴重で、贅沢と思った。
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