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夜竜

昔話飛び出した余力で
書いた小説の続きからまた
あなたの口元を動かす話題
欲しいだけあげる手伸ばして
スーツケースの中は真っ暗
視界の端で闇が笑ってた
揺られるたびに軋む銀歯
真夏はとうに過ぎていて
それなのになぜと雲の群れ
8月は悪魔の告げ口で
2度と帰らないようだ

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