アフリカ事件簿 #4 ~緒形貞子さんや、アウンサンスーチーさんを目指したら?~
今思えば、本当に今思えばであるのだが、小学校5年生と6年生のときに担任を持ってくれたT先生は、それまで「先生と児童」だった関係を「人間と人間」に感じさせてくれた初めての先生だったように思う(もちろん、そのような年齢に差し掛かっていた、ということも大きいだろう)。
宿題を忘れたらケツバット(※プラスチックバットで優しく)
給食を残すときは「先生大好き♡残していい?」
など、小学5年生になったわたしたちに衝撃を与えたT先生であったが、それよりも何よりも、先生はわたしたちを「信じて」くれていた。「一人前」として扱ってくれていた。少なくともわたしは、そう感じていた。
今でもよく憶えている。
「お前は張り詰めたゴム紐のようだから、力を抜くときは抜いた方がいいよ」
そんなこと、それまで誰も言ってくれなかった。気づいてくれなかった。自分でも、言語化してもらうまで気づいていなかった。そう、わたしは当時から結構いっぱいいっぱいな小学生だったのだ(苦笑)。生きることに。誰に頼まれたわけでもないのに、「優等生」として振る舞うことに。
そんなT先生が、わたしが偉人の伝記を好きだったのを見てか、あるとき
「緒形貞子さんや、アウンサンスーチーさんを目指したら?」
と言ってくれた。
緒形貞子さんは、元国連難民高等弁務官。
アウンサンスーチーさんは、ミャンマーでの民主化運動の祖。
そのときは緒形貞子さんも、アウンサンスーチーさんもそのすごさも全然知らなかったけれど、T先生が何気なしに伝えてくれたことだから、それなりに真に受けていた。漠然と「海外」だけではなく、国際機関や国際協力に興味を持ち出すきっかけだったことは間違いない。
(いささかビッグネーム過ぎないか・・・と今は思います。でもまぁ、きっかけとして、ね。笑)
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