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初めての台風in沖縄とスイス人夫②

Hoi Zäme, ハイジです。

最初に一応断っておきますと、私から見る夫ペーターは賢く、私の友人からも「大人だね」と言われることが多いしっかり者だということを踏まえ、読んでいただくと少しだけ夫の名誉が保たれます。笑

前回の記事はこちら!

暴風警報が来た!

すでに凄まじい暴風雨の中、宿から宿へと移動した私達でしたが、簡単に荷解きをすると、すでに「出掛けたい」と言い出す夫ペーター。
とりあえず、なだめて、その日は就寝。

翌日もまだ台風自体は来ていないものの、けっこう強い風と雨は降っている。
そして、
ペーター「お腹が空いたので、スーパーまで買い物に行きたい」
「え?バカなの?」という気持ちをグッと堪えて、優しく「窓の外を見てごらん」と激しい雨とブンブン風で揺られる木々を見せてみる。
ペーター「まだ行けると思う。」
私ハイジ「え?本気で言ってる?」
もう外に出たらわかるかなぁと思って、出掛ける準備をし、小学生ぶりにレインコートを着て、外に出ました。
あまりの暴風雨に1分で全身ビショビショになり、速攻、家に戻りました。笑

台風による様々な制限に納得できない夫

まず前提として、夫は家にずっといられないタイプ。
台風11号の暴風圏は大きく、かなり遅かったので、様々な影響が長引き、色々納得できない模様。

まず乗り回していた原付を暴風雨に伴い、レンタル先の倉庫で保管して頂いていたのですが、
ペーター「お金を払っているのに返してしまって、毎日損をしている。早くバイクを返してほしい。」と臍を曲げている。
ハイジ「バイクを返してもらったところで、このお天気じゃ運転もできないし、風で倒して傷付けたら、支払うのはペーターだよ。」と言うとしぶしぶ納得。
そして、
ペーター「とにかくお腹が空いたから、スーパーに行きたいのに、どうして出掛けてはいけないんだ。」
ハイジ「この前も見せたけど、家の屋根が吹き飛ぶほど強い風が吹いていて、何かが勢いよく飛んで来て、ペーターに当たったら、○ぬよ。怪我をして、みんなに迷惑をかけることのないよう家にいないとダメだよ。」
ペーター「お腹空いた!」
ハイジ「散々買い溜めした方がいいよって言ったのにいらないって言ったのは誰?」
結局、私がこっそりペーター用に買っておいた食事を食べさせ、一件落着。

台風が過ぎた後

ペーターの外に出たい欲を騙し騙し、台風を乗り越えた私達でしたが、台風が過ぎた後もまだまだ強めの雨風があり、ペーターの我慢の限界は近そう。
私は毎日ぬくぬくで、全然家を出る気にはならなかったのですが、ペーターは毎日スーパーに行きたがったので、様子を見て、行かせてみました。

ちなみにどういう訳だか、傘は沖縄のどこかで失くし、私が買ったレインコートは着ず、ウィンドブレーカーで行こうとしたので、私の折り畳み傘を持たせました。

一時間後、家に帰って来たペーターは、全身ズタボロのビショビショで、私の折り畳み傘はバキバキに折れ、物流が滞った結果、スーパーにはほとんど何も売っていなかったらしく、餃子のお惣菜1パックだけ買って帰って来ました。笑

あなたの周りにもこんな奴いる?

何か自分で書いてて、だんだん馬鹿らしくなってしまったのですが、私の人生で出会った日本人には、こんな奴いませんでした。笑
大半はペーターの性格だとは思いますが、少し感じるのは、スイスと日本の国民性の違い。
スイス人は「自分のことは自分で決める。それを判断できる能力が自分にはある。」という考えの方が多いようで、それが政府であれ、会社であれ、誰かに何かを強制されることを非常に嫌う傾向があるようです。
今回の件で、ペーターを非常に良く言えば、
「自分で台風情報を調べ、目で見て、考え、誰に指示されることなく、出掛けるか出掛けないかは、自分で決めたい。」ということなんですね。

その後の台風12号は?

毎回、自分で理解し、納得した上で、物事は決めたいタイプのペーターですが、台風11号を経て、様々なことを自分なりに理解、納得できた様で、翌週、石垣島に直撃した台風12号の際には、すべてスムーズに準備を整えることができました。
さて、どうやら台風14号が発生しているようですね。
あまり大きな台風になりませんように。

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