
スイスの冬はラクレット三昧
Hoi Zäme, ハイジです。
スイスに興味のない人にとって、スイスといえば、だいたい「アルプスの少女ハイジ」と「チーズフォンデュ」の国みたいなイメージだと思うのですが、私は「チーズフォンデュ」よりも断然「ラクレット」を推したいですね。
ラクレットを料理としてカウントして良いのかは定かではありませんが笑、私が好きなスイス料理は、断トツで「ラクレット」です。
そして私の70代の母が滞在中、1番気に入った食事もラクレットでした。
ラクレット(スイスの国民食)
チーズの断面を直火で熱して溶けた部分を削ぎ、皮付きのジャガイモなどに絡めて食べる。ピクルスを付け合わせとする。ヴァレー州を中心としたスイス全土、スイス国境に近いフランスのサヴォア地方などの伝統料理の1つである。チーズを火で溶かす古い記録として16世紀のものが残っている[1]。現代では火ではなく、電気ヒータによりチーズ断面を加熱する器具や、薄切りのチーズを小さなトレイに載せて加熱するラクレットグリル[2]もある。
一家に一台ラクレットグリル

日本でたこパ(たこ焼きパーティー)をするように、スイスでは家族や友人同士で集まり、冬は頻繁にラクレットパーティーがあるのですが、スイス人の家には必ずラクレットグリルがあります。
ラクレットグリルを持ち寄り、かなりの人数で集まることもあるのですが、各家庭の違った流派を発見するのも楽しみです。
ラクレットの基本
スイスのクリスマスマーケットやお祭り等の屋台には、必ずラクレットのお店があり、茹でたジャガイモときゅうりのピクルスにラクレットチーズがかかっているのが基本で、とても人気があります。
家庭でラクレットをする場合、ジャガイモと一緒に食べることを前提とするならば、1人200〜250gのラクレットチーズを準備するのが一般的です。
ピクルスは、きゅうりが1番一般的だと思いますが、ベビーコーン(ヤングコーン)やパールオニオン(今日初めて名前を知った笑)と呼ばれる玉ねぎの赤ちゃんみたいな小粒の玉ねぎも人気です。



ピクルスは、様々なメーカーから発売されていますが、我が家ではスーパーマーケットMigrosで販売されているCONDYが好きです。
ラクレットはフリースタイル
これまでは一般的なラクレットのスタイルを紹介しましたが、正直ラクレットは、フリースタイルで何と一緒に食べても良いし、各家庭で流派が全然違います。
ラクレットチーズの種類もナチュラル、スモーク、ベーコン、こしょう、カレー、ブルー、パプリカから始まり、トリュフ、ワイン、ビール等々、味の種類は無限大。
しかも「Aus der Region」と書いてあるのは、そこの地域で作られているチーズなので、同じ州内でもスーパーによって購入できるチーズが違います。
余談ですが、これはラクレットチーズだけでなく、乳製品全般(牛乳、ヨーグルト、バター等)に言えることなので、スイス国内でスーパーをチェックするとご当地乳製品や季節限定乳製品がたくさん売っているので、色々試してみるのもオススメです。


ラクレット用のスパイスもスーパーやマーケットで販売されており、チーズとスパイスの組み合わせで、自分のお気に入りを見つけるのも楽しいです。

我が家のラクレットスタイル
いきなり基本を無視しますが、我が家は夫婦揃ってあまりジャガイモが好きではないので、ジャガイモは買いません!
ピクルスは、前述のピクルス三銃士をすべて準備。
日本で1番馴染みのない玉ねぎの赤ちゃんみたいなパールオニオンのピクルスは、らっきょうの甘さがなくなった酸っぱさ全開のピクルスっていうお味で、私はあまり食べませんが、スイス人夫ペーターには、必須の模様。
ベビーコーンは、逆にほとんど私専用ですね。
私の好きなトッピングは、玉ねぎ、ミニトマト、生マッシュルームで、欠かせないのが洋梨です!
ブルーチーズで洋梨を食べるのが1番大好きで、洋梨も「Kaiser Alexander」という名前の洋梨が1番甘くて美味しいです。
※緑色の洋梨は、ちょっと酸味も感じられるさっぱり系

夫ペーターは、小さなサイコロ状にカットされたベーコンやフライドオニオンも好きですね。
義両親や友人宅へお邪魔すると、前述のトッピングの他に、生のバナナやパイナップル等フルーツのシロップ漬けも人気がありそうです。
オススメのラクレットチーズ
チーズはいつも数種類を気分やSALE情報等を見て準備するのですが、natürliというメーカーから出ているビール味のラクレットチーズが1番お気に入りです。
私は体質的にアルコール全般飲めないのと、ビール自体の味も好きな訳ではありませんが、このビール味のラクレットチーズは、普通のプレーンのチーズの旨みだけが爆上がりしたような味で、なんとも形容し難い美味しさがあります。
販売用にカットして置いてあるところと、カウンターで聞かないと店頭に置いていない場合もあるのが難点ですが、見つけたら是非!超オススメ!
実は日本の家庭でもできるラクレット
私の母がラクレットを気に入ったので、どうにか家でできないもんかと調べたら、売ってました!
4人用で、定価税込8,250円!
以前コストコで、ラクレットチーズが販売されているのを見たことがあるのですが、今も販売されているのでしょうか。
残念ながら、スイス産ラクレットチーズではなく、フランス産だったのですが、日本の自宅でラクレットができるなら、良しとしましょう。笑
ラクレットではないのですが、日本滞在中、広尾の明治屋さんでスイス産チーズを見かけて喜んでいたら、他に比べて激高でしたね・・・
諦めました。笑
ネットで調べてみると、北海道でもラクレットチーズが生産されているようなので、是非食べてみたいです!
まとめ
ラクレットは、グリルさえ準備すれば、準備も素材をカットする程度で超簡単ですし、何をどう食べても自由なので、チーズがお好きな方には、とってもオススメです!
ピクルスが口直しでサッパリするので、案外たくさん食べられますよ!