腕の違和感は危険信号?整形外科で明かされた驚きの事実

3ヶ月ほど前から、左腕に違和感を感じるようになった。

最初はただの筋肉痛かと思い、しばらく様子を見ていた。
しかし、痛みがだんだん気になるようになり、最近では毎日腕に鈍い痛みがある...。
激痛というほどではないのだが、仕事の最中やふとした瞬間にじんわりとした痛みが現れて不安になった。

これはさすがにおかしいと思い

ついに整形外科へ!

病院で軽く問診を受けると、医師から
「首のレントゲンを撮りましょう」
と言われた。

腕が痛いのに、なぜ首?

そんな疑問を感じながら医師の指示に従い、首の様々な角度から撮影されることになった。

その後、低周波治療を10分間受けることに...。

低周波治療は初めての体験で、どの程度の強さにすれば良いのか全くわからない。
医師からは
「痛みを感じる手前が最も効果的です」
と説明を受けたが、恐怖心からほんの少しだけ感じる程度にしてもらった。
体に微細な電流が流れる感覚に、肩が少しすくむような思いがした。


治療が終わり再び診察室へ戻ると、医師からレントゲンの結果が告げられた。
「頸椎の5番目の骨と骨の間にある軟骨が減少していますね。この摩耗によって神経が圧迫され、腕に痛みが出ているのでしょう。』

診断名は『頸椎症性神経根症』

頸椎症性神経根症とは、首の骨(頸椎)の間にある軟骨が摩耗し、隙間が狭まることで神経が圧迫され、腕や肩に痛みやしびれが出る症状。

首には7つの頸椎があり、日常的な動作や負担によって軟骨が少しずつすり減る。
その結果、神経が圧迫されると神経を介して痛みやしびれが腕や肩に伝わってくると言うのだ。

この症状は、仕事で体を使っている人や加齢に伴う摩耗によっても起こりやすいとのことだった。

医師はさらに
「神経の痛みを抑えるために、ブロック注射を試してみることもできますよ」
と提案してくれた。

ブロック注射とは?

神経の近くに局所麻酔薬を注射して痛みを遮断する治療法だ。

痛みの原因となる神経の働きを一時的に抑え、痛みの信号が脳に伝わるのを遮断する効果がある。
特に神経からくる痛みがひどい場合や、急に痛みが悪化した場合に有効な方法とされている。

しかし注射による痛みを想像すると恐怖を感じてしまい
「とりあえず薬で様子を見させてください」
と伝え、注射を断ることにした。

医師は同意し、まずは薬を使った治療を試すことになった。
処方された薬は3種類。

ロキソプロフェン

ロキソプロフェンは、痛みを抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)だ。

炎症を鎮め痛みを和らげる効果があるため、腕の痛みや腫れを軽減する役割を果たす。
ただし、胃への負担が大きいため長期使用には注意が必要だ。

レバミピド

レバミピドは、胃の粘膜を保護するための薬だ。

ロキソプロフェンのような消炎鎮痛薬は胃に負担をかけるため、この薬が胃壁を守り消化器へのダメージを緩和する役割を果たしている。

タリージェ5

タリージェ5は神経の痛みを和らげる薬で、特に神経からくる痛みやしびれに効果がある。

プレガバリン系の鎮痛薬であり、神経の過剰な信号伝達を抑えることで痛みを減少させる効果が期待されている。
【頸椎症性神経根症】のような神経の圧迫による痛みに対応するための薬だ。

さらに、痛みが強い時に貼るための貼り薬も処方された。
痛みがある部分に直接貼ることで局所的な鎮痛効果を発揮し、日常生活を少しでも快適に過ごせるようにするものだそうだ。


診察が終わり、処方箋を手にして病院を出た。

3ヶ月間、軽い筋肉痛だと思い込んでいたが

まさか首の軟骨の摩耗が原因だったとは驚きだった!

診断名を聞いた時、少し恐ろしさも感じたが薬で症状が改善されるかもしれないという希望もわいてきた。

「とりあえず一週間、薬で様子を見てみよう」

と自分に言い聞かせ、家路についた。

痛みが少しでも軽くなることを期待しながら、軽い首のストレッチを心がけることにする。

少しでも快適な日常を取り戻すために、自分にできることから少しずつ始めてみようと決意を固めた。

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