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3Dプリンターで活版印刷の版モドキをつくって、カードに印刷してみた【サンプルデータつき】

活版印刷とは

生成AIが作った画像なのでいろいろおかしいかもしれないけど、こんなイメージ。

活版印刷は、15世紀にヨハネス・グーテンベルクが発明した印刷技術で、活字を組み合わせてインクを塗り、紙に圧力をかけて印刷します。

伝統的な印刷方法であり、文字や図版のエッジに独特の質感が生まれるのが特徴です。現在ではアートや特別な出版物で使用され、手作業の温かみや高いデザイン性が評価されています。

先日、3Dプリンターできれいに押せるスタンプのつくり方をアップしました。
これを応用して、ナンチャッテ活版印刷の版を作ることができるのでは!?と、思い、簡単に実験してみます。

版のデータをTinkerCADで作成

今回はTinekrCADという超簡単・直感的に使える、CADのWEBアプリケーションを使ってみます。

▼Tinker CADはこちら▼

名刺サイズのバレンタインカード的な感じに

▼サンプルデータはこちら▼

スライサーの設定をして、3Dプリンターで出力する

スライサーの設定で大事なことは2つ。

① 一番上のレイヤーを「Ironing(アイロンがけ)」をすると積層の目がなめらかになるらしい。

積層タイプの3Dプリンターって、積層の目が気になりますよね。
今までやすって対応していたのですが、工作室のお客さんが「ironing」という方法を教えてくれました。日本語にするとアイロンがけです。

以下の動画のようにスライサーの設定でIroningをONにすることで、表面を綺麗にできるというもの。

@ankermake

Not satisfied with the top layer of your 3D prints? Try ironing to make it look better! #ankermaketutorial #ankermake #ironing #3dtutorial

♬ original sound - AnkerMake

だいぶいい感じで、アイロニングしたらヤスリは不要でした。

② Fillを「Gyroid」に変更し、剛性を高める

Fillの設定をGyroidに変更してください。
これを抜かすと、全然キレイにでません。

版を使ってみる

はじめは手元にあるアクリル絵の具で試してみました。
ラバーローラーもなかったのでとりあえず木の棒を使ってアクリル絵の具を塗布し、版・紙・板の順番で挟んでギュッと押してみると…

3Dモデルを作るとき、絵柄を反転させるのを忘れた


….フーン、イマイチじゃん。


紙によっては紙の繊維を版がもっていっちゃうし、どうやらインクが悪いっぽい

あと、ラバーローラーのようにインクを均一に塗るものが必要かもしれない…。


手元にスタンプのインクがあったのでこれで試すとまあまあ品質が改善されました。

活版印刷特有のちょっと凹んだ感じを出したいが…

一生懸命体重をかけてやってみたものの、もっと力をがっつりかけて、活版印刷感を出したい…。
これだとただのスタンプ…。

(実際は、凹みがなくフラットかつカスれがない仕上がりが高品質らしい)

下にゴム板を敷き、上から分厚い鉄板を重ねて体重をかけてみました。

だいぶいい感じ!!!かわいい!!!
写真だと分かりづらいですが、少し凹んだ感じも出ている…。


最初のものと比べるとその差は歴然。

昔の印刷技術開発もこんな感じだったのかな…


黒インク + クラフト紙もいいかんじ

簡単に印刷っぽい表現をしたいとき、この方法は使えそうです。


印刷で体重をかけるのが全身運動で大変で、かつ見た目もなかなかマヌケなので、次回はプレス機のようなものを自作してみようと思っています。


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