大企業・外資戦略ファームを経験した私が、未経験の医療系スタートアップに入社した理由
はじめに
皆さんこんにちは。ヘッジホッグ・メドテックの脇と申します。
私はこの会社に2024年の5月末に入社したばかりでまだ数ヶ月しか経っていないですが、せっかく機会を頂いたので私のことについて書いてみたいと思います。
私は一橋大学を卒業後、新卒で旭硝子(現AGC)に入社し、生産管理や企画管理、営業管理や海外営業などを担当していました。その後は外資系戦略ファームのStrategy&で商社、消費財、官公庁など幅広い業種におけるプロジェクトに参画しました。そこからAIスタートアップのエクサウィザーズに入社し、事業開発や新規事業、営業等を幅広く経験させていただいたあと、2024年からヘッジホッグ・メドテックに参画しています。
日系大企業や外資系ファーム、AIスタートアップ等様々な場所で仕事をしてきた私が、なぜヘッジホッグ・メドテックにいるのか、お話させていただければと思います。
へッジホッグ・メドテックに入社するまで
新卒の大手メーカー時代
学生時代の私は、日本の大企業の動きや仕組みを知りたいと思いつつ、若いうちから社会的に大きなインパクトを出せる仕事をしたい、と考え、「大企業」「若いうちから活躍できる」「グローバル」の3つの軸で就職先を選んでいました。
しかし日本の大企業で若手から大きな仕事をやらせてくれる会社は多くありません。そんな中、当時採用パンフレットで「出る杭主義」を謳っていたAGCは私にはとても魅力的に映りました。世界的に大きなシェアを持つグローバル企業でもありましたから、私の求める条件をすべて満たしていた数少ない企業でした。
そんな新卒で入ったAGCでは管理業務から始まりました。生産管理や企画管理、営業管理などを経験しましたが、どれもミスが許されない定量的な管理が求められる一方、社内での折衝や人間関係などの ”泥臭さ” も大事なやりがいのある仕事でした。最初の配属は(なぜか)立ち上げ直後の工場で、入社早々、カオスな状況下で自分から仕事を見つけにいかなければいけない状況でした。このときの経験が自分から課題を見つけ動けるようになったきっかけになったのではないかと思います。
その後企画管理と営業管理の業務を経験後、約半年間の中国語留学に行く機会をいただき、帰国後は(なぜか)韓国担当の営業をさせてもらいました。せっかく覚えた中国語を使いたい気持ちももちろんありましたが(笑)、韓国の顧客は私がいた部署の中で最大の顧客だったので、タフながらやりがいのある仕事でした。この時期は年間50回以上も韓国と日本を行き来しながら、現地では昼夜問わず仕事をする生活をしており、体力的にもなかなかにハードでした。この時鍛えられた体力的な部分は、転職先であるコンサルティングファームやベンチャーでも活きてきたと思います。
最初の転職で戦略コンサルティングファームへ
AGCからコンサルティングファームへと転職してからも様々な業務を経験することになります。担当したクライアントは商社、消費財、官公庁など本当に多様で、テーマもBDD、事業性評価、組織統合、事例調査など多岐にわたるものでした。
全く毛色の違う職種・文化の会社からの転職であったため、キャッチアップは本当に大変でした。所属していたファームでは各クライアントにオーダーメイドで提案し、ソリューションを提供していたため、何をしたらよいのか検討がつかず、1mmも手が動かないということもよくありました。〇〇を調べてねと言われても、何を調べたらよいのか、調べた先にどんなアウトプットがあって、それがどのように報告書につながるのか全くわからず、入社当時はとても苦労しました。
半年もたたず辞めていってしまう人も多いなか、一定の期間勤めることができたのは、当時から「どんなに苦しくても、一つでも二つでも学べることを学んで自分の栄養にしよう」という思いがあり、クビにされるまでは頑張って食らいつこうという気持ちがあったからだと思います。元々負けず嫌いなところもありますが、なにをやるにも才能でなんとかなってしまうタイプではなく努力を積み重ねていくタイプの人間なので、持ち前の忍耐強さが生きた機会でもあったかなと思います。
これはベンチャーでも同じですが、新しい業界に飛び込んだ時に必要になるのは「必要に応じてアンラーンしつつ、その業界・会社・役職に必要な知識・スキル・文化を高速で学習すること」と「未経験の領域であってもものごとを前に進めるための思考/行動力」だと思うのですが、これまでなんとかベンチャーで、しかも未経験の業界でやってこれているのは、この2つのスキルをコンサル時代に鍛えてもらったからだと思います。
スタートアップへのチャレンジ
その後、コンサルからAIスタートアップのエクサウィザーズにキャリアをシフトさせました。元同僚からの声かけがきっかけでしたが、もともとスタートアップには興味があったことや、ちょうど年齢も30歳頃でそれまで積み上げてきたスキルや経験を腕試ししてみたいという気持ちから、再び未経験の領域に飛び込むことを決めました。
スタートアップはそれまでの環境とは求められる仕事のスピード感や意思決定のための思考がまったく異なり、やはり最初は苦労しました。
事業開発や営業、新規事業など様々な案件をやらせてもらいましたが、未経験の業界でのチャレンジでしたので、関連する書籍やネット記事を読み漁り、業務に必要な知識を急ピッチでつけていくことが必要でした。また、それと同時に成果を残していかないといけないのはスタートアップの本当に大変なところでした。
スタートアップで求められる、成果を残す/物事を進めることへのこだわりや、成長に対して必要な”貪欲さ”はこの時に勉強させてもらえたところであり、ヘッジホッグ・メドテックに転職した今でも大いに役立っていると思います。
なぜヘッジホッグ・メドテックに?
元同僚がVCで働いており、そのVCの投資先は定期的に見ていたのですが、今回の転職のタイミングでも確認したところ、出資先にヘッジホッグ・メドテックが入っており、自分からお願いして繋いでもらいました。
そもそも私自身が頭痛持ちで、30年くらい頭痛と付き合っています。特に2年ぐらい前には頭痛がひどくなってしまい、ほぼ毎日頭痛が出て仕事にならない時期がありました。自分が頭痛に苦しんでいることからも「頭痛領域に取り組もうとしているベンチャー企業」というものにとても興味を惹かれました。
これまで働いている中では、企業理念と実際の現場の状況に乖離・矛盾を感じるケースもあり、そのことには強く疑問を抱いていました。こんな思いからも、事業内容自体が分かりやすく人の役に立ち、納得感をもって仕事をすることができそうなヘッジホッグ・メドテックで働きたいと思いました。
ヘッジホッグ・メドテックではどんなことをしているか
私はヘッジホッグ・メドテックでは事業戦略・事業開発を担当しています。具体的には、全社的な事業戦略の検討や、既存事業の戦略構築・推進、新規事業の立ち上げ等に取り組んでいます。直近では特に新規事業の立ち上げに注力しています。
頭痛患者は日本人に4,000万人もいると言われていますが、十分な治療を受けられている患者さんは多くありません。そうした患者さんの課題を解決するためには、医療機器に限定しない幅広い事業展開が必要だと考えています。
また、会社の経営的観点から考えると、医療機器としてのアプリは開発から承認・販売までにどうしても長い時間がかかってしまうため、短期的にキャッシュを生み出せるようなビジネスも重要だと考えています。このような仕組みを持ち、取り組む事業の幅を広げることは会社の価値向上にもつながっていくと考えています。
ヘッジホッグ・メドテックのここが良い
今まで働いてきた企業では自分のしたことがどのように役に立っているのか、どのように社会に還元されているのか分かりづらい部分もありました。その点、ヘッジホッグ・メドテックでは頭痛治療を行うアプリの開発をしており、実際に頭痛で困っている患者さんがサービスの向こう側にいます。頑張って行った業務の成果が患者さんの喜びの声として直接反映される、人の役に立っているということがわかりやすい仕事ができる点に誇りを持っています。
将来自分の子供に「パパはどんな仕事をしているの?」と聞かれた時に「頭痛の治療に取り組む会社だよ」と言えるとちょっと誇らしいじゃないですか(笑)。「シンプルに良いことをしていてわかりやすい会社」ということは自分にとっては大きな魅力です。
また、ワークライフバランスがとりやすい、自由な働き方ができるところも大きな魅力に感じています。ヘッジホッグ・メドテックでは会社としてフルリモート可としており、コアタイムも設けないようにしています。このためライフステージに合わせてフレキシブルな時間設定で働くことができます。私は普段は出社することが多いですが、夕方は子供のお迎えをするために早めに退社し、家事・育児をしてからまた仕事をするといった柔軟な働き方ができています。このようにライフステージに合わせた働き方ができることも大きな魅力ではないかと思います。
へッジホッグ・メドテックに興味をお持ちいただいた方へ
今ヘッジホッグ・メドテックで取り組もうとしている、一つの疾患を掘り下げ、患者さんに幅広いソリューションを提供していこうという方向性はまだ他の会社ではやっていない未開拓の領域だと思っています。それと同時にこの方法は疾患をもつ患者さんの課題解決に直結する方法だと考えています。
私はヘッジホッグ・メドテックで働くことで、疾患を持つ方にダイレクトにインパクトを出すことができ、世の中のパイオニアにもなれると信じています。
このように未開拓かつ意義のある領域にスピード感を持ちながらチャレンジできることはスタートアップならではの良いところではないかと思います。
ヘッジホッグ・メドテックは会社としてまだまだ成長の余地のある会社です。限られた人数で事業に取り組むアーリーフェーズのスタートアップということもあり、会社全体の大きな目標に対して個々人が自分で課題設定をし、逆算して何をしていくべきか自分で考えていく必要がありますが、その分、意思がある人にとってはやりたいことが実現しやすい環境です。
ヘッジホッグ・メドテックにはこの会社でしかできないことがあります。スタートアップとして、頭痛という社会的課題の解決に向かうパイオニアとして、みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています!
<現在募集中のポジション>
・プログラム医療機器の戦略を構築するCOO候補を募集
・医療系スタートアップで新規事業をグロースさせる事業開発
・プログラム医療機器の開発をリードするプロダクト責任者
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