バクテー vs カレー、スパイスの共通性その他 (その①)
バクテーを作ってみたくて、十条駅すぐの「肉骨茶(バクテー)」に行ってみました。
マレーシアのバクテーです。漢方の香り高く、ダークソイソースの黒バク。豚肉のスペアリブは柔らかくほろほろに煮込まれ、するするっと食べられます。バクテーの食べ方として、ご飯をスープに浸して食べるとおいしいと言われますが、いつもそれを忘れるくらいご飯を食べ進んでしまいます。
さて、マレーシアのバクテーというと、まず言われるのが「漢方の香り」です。バクテーを作ってみようと思い、バクテーの素を購入しました。A1。
マレーシアで超有名な食材メーカーだそうです。
裏面に材料が書かれています。聞いたら、主だった材料、ということです。シナモン、胡椒、八角、カルダモン、クローブ、コリアンダー種。
あれっ、これって、カレーパウダーとかなり共通ですね!(チキン用)
コリアンダー、チリ、クミン、ターメリック、食塩、ナッツメグ、フェヌグリーク、胡椒、マスタード、カルダモン、クローブ、シナモン、メース、アサフェティダ。
そうか! 「スパイスの歴史」に踏み込むとかなり壮大になってしまうのですが💦、でも少しは覗いてみたいです。例えば、南洋のモルッカ諸島でしたっけ、スパイスの宝庫と呼ばれ、欧州列強諸国間での争奪戦が激しく、世界の歴史を大きく動かせた。
まあ、そこはともかく、インドのカレーと、中国(福建と潮州にしましょうか)のバクテー(正確にはバクテーは中国の料理ではないので話をややこしくさせるのかもしれませんが・・・)を比べてみると、「カレーらしさ」は、チリ、ターメリック、その他でしょうか。片や「バクテーらしさ」は、まず八角でしょうか。八角、いかにも「漢方」ですよね。
ともあれ、カレーとバクテー(マレーシア風)の主だったスパイスは、実は家にあるのがわかりました(娘がかなり揃えている!)。どちらも作ってみながら、はるか昔の、それぞれの料理の開拓者への思いに馳せることもできそうです。そして、自分のささやかな?疑問への糸口も見つかるのかもしれません。例えばカレーであれば、何で北と南とでかなり特徴が違うのか? 例えばバクテーであれば、これ大いなる疑問なのですが、何でシンガポールバクテー(潮州風)とマレーシアバクテー(福建風)が大きく違うのか。どちらの地も福建が一番のマジョリティーなんですよね。。例えば。
A1バクテーの素で作ったバクテーです。豚肉スペアリブを、圧力鍋を使ったらかなり柔らかくできました!本当はニンニクを、丸ごと放り込みたいのですが、家にあるのがミキサーで砕いて冷凍保存してあるものなので、透明性に欠けたようです・・これでも一応は、ねぎとしょうがで豚肉を下茹でしました(笑)。ご飯はジャスミンライスです。絶対にこっちがおいしい!
バクテー。
ご家庭で作ってみられたければ、ぜひ「肉骨茶(バクテー)」にどうぞ!
ネットでもA1のバクテーの素は購入できますが、親切な「女将」さんにいろいろ聞いてみると楽しいと思います。もちろんバクテー食べるだけもOKです。
「スパイスロードを巡る旅」
カレーとバクテーに焦点をあてて、いつか理解の報告をいたします!