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シンガポールのCAFE訪問記
シンガポールで訪問したCAFEを一度纏めた形で訪問記いたします。
分類と致しましては、世間一般での定義と多少はズレるかもしれませんが、
AA: 1ST WAVE: 伝統的なCAFE.
BB: 2ND WAVE: チェーン展開店
CC: 3RD WAVE: SPECIALTY COFFEE
こんな感じにしてみました。
AA:
① TONG AH EATING HOUSE
② HEAP SENG LEONG
BB:
③ YA KUNG KAYA TOAST
④ KILLINEY KOPITHIAM
CC:
⑤ NYLON COFFEE ROASTERS
⑥ ASYLUM COFFEE HOUSE
AAは文字通りに伝統的なCAFEです。店主一代ないしは家族的な経営。店は幾分古くなってしまっていますが、温かみに溢れる店。しかし(余計なお世話ながら)「引継ぎ」に悩みを抱えるのは一般かもしれません。(日本での伝統的なジャズ喫茶が抱える問題とほぼ同じでしょう)
客層も比較的年齢層高く、評価を聞きつけた観光客も一部いますが、常連客が多そうです。
BBは、業界の定義では、STARBUCKSを初めとするいわゆる”シアトル系”の、コーヒーへのこだわりを反映させながら、チェーン展開しておしゃれ系のブームを作り上げた店なのですが、シンガポールのカヤトーストのチェーン店は、コーヒーはかなり伝統踏襲でAAとそんなに変わらないようです。「御三家」的なYAKUN, KILLINEY, TOASTBOXでは、それぞれシンガポール全土にわたるチェーン店展開を図り、観光客をも多く集めています。
CCは、非常に私には興味深いのですが、全世界(知る限りですが💦)での標準形として、多少の時間差はあっても、ITのGLOBAL STANDARD と同じく共通の動きが生まれています。もちろんシンガポールのような先端都市であればその動きは東南アジアでは最も進んでいるのかもしれません。
今回のシンガポール訪問での特筆は、⑤のNYLON COFFEE ROASTERS での「焙煎見学」です。Instagramでの事前の打診に快く答えてもらい、週一度、金曜日の焙煎に合わせて、ここでも心躍りながら訪問しました。といっても、何しろ「世界標準」です。大枠での工程は同じです。当日見せていただいたのは大型の焙煎機を使った本格使用の焙煎なのですが、エッセンスになるのは、私たちがホーチミンのワークショップで実際に試させてもらった小型の焙煎機を使った「試験用」の焙煎です。ここでの、新しく入荷する豆の特性に合わせた最適な焙煎を何度も試験で繰り返して、本格使用での温度設定、時間設定を、量産機に移す。その工程は高度な職人的な経験則に基づくものでしょうが、さすがにそこを見せてもらうことはできません。それでも、本格使用の焙煎を、ガラス超しであっても客が見やすいように開示するのは、たぶんシンガポールにあっては珍しいのではないかと思います(実際何件かに同じ打診をしたのですが、応えていただいたのはNYLONさんだけでした)当日、小学生くらいの女の子が実に興味深そうにじっと見ていたのが心に残ります。
それぞれ①ー⑥の雰囲気を見てみましょう。(④と⑥は省略します)
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本稿の目的は、それぞれのグループ、AA,BB,CCにおいて、今後の展開の方向はどこを向いていくのか推定してみることにあります。それは、たぶん今回の訪問、ホーチミン、シンガポール、マレーシアがかなり類似になるかと思うのです。3拠点合わせた形で別に纏めたいと思います。