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スペインの伝統焙煎「TORREFACTO」!

 コーヒー好きの皆さん、「TORREFACTO」って言葉はご存じでしょうか?
 スペインのコーヒーに関心を持たれた方々は聞かれたことはあるのかもしれません。時は1030年代頃、スペイン内戦での物資の欠乏も起因となるのでしょうか、焙煎に砂糖を混ぜることで、風味も加え効率的な焙煎となる方法を生みだし、それがスペイン及び南米の多くの国(要するにスペインの影響が強い国々ですね)で広まった。

「焙煎に砂糖を混ぜる」
 これはマレーシア等東南アジアの多くの国で伝統的に行われる焙煎と類似です。マレーシアのほうが、バター(マーガリン、油)も加えるので、もっと焙煎後が黒々とするようです。

 まずは現物を見たい。
 バルセロナで様々歩いて探したのですが、やっぱりエスプレッソ用のコーヒーばかりで、「TORREFACTO」がわかりやすく書かれたものを探すのに難航しました(ただ、知らない、というだけなのでしょうが・・・💦)
 そこで見つけたのはフランス系大手ハイパーマーケットCARREFOURです。自社の名前まで入れている。さすがですね。料金は500gで€5.05.正直、品質はあまり期待できるものではないと思います。Speciality Coffee で気に入ったHIDDEN COFFEE のスタッフも、TORREFACTO の話をしかけたら、「うちの店では使っていない!!」って猛烈に否定したくらいです(笑)。
 さすがに旅先で自分で淹れてみることもできないので、帰国してから淹れてみます。主体は低品質のロブスタ豆なのでしょうから、「風味付け」としてブレンドするのが現実かもしれません。

 さてさて、TORREFACTO がスペインで一般的になったのが1930年代とすると、これはマレーシアのKOPIのほうが早いですね。スペインと東南アジアの接点がそんなに強くないので今一つすっきりしないのですが、どこからかたまたま伝わったのでしょうか?(店で聞いてみるには語彙力が全く足りません!)でも、こういう「繋がり」って調べるととてもおもしろいと思うのです。「マレーシアルート」はもう少し頑張れるように思います!
 そもそもTORREFACTOは情報が多くないようです。下記動画では大事なところがうまく伝わりません。

 一方で、マレーシアのKOPIのほうはわかりやすいですね。「黒々」となる過程が明白に伝わります。

 お互いの繋がりは知りたいところなのですが、伝統方式としてのエスプレッソも、KOPIも、共通性が大きいように思います。効率抽出のために、焙煎で風味を加え、粉は極細にして濃く苦く淹れる。そして苦さを和らげるために砂糖、東南アジアでは練乳を加え非常に甘くする。
 そんな伝統をたぶん受けながら、現代的に「コーヒー本来のおいしさ」を追求していく人々が、どこの国にも存在するようです。その発見が(ある人にとっての💦)旅の楽しさの一つかもしれません。

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