メドックマラソンで走ってきました
ボルドーメドックマラソンに出場してきました。
半年強前からの準備で、できることはやったつもりなのですが、タイムでの結果は、残念ながらとても大きな声で言えるものではありませんでした。まあいいや、やることはやったし、そもそもが「本番ではタイムを忘れてただただ楽しく走る!」を大原則にしたところからは、ここは声を大にして言いたいです。「やっぱりメドックマラソン、すごいわ」。最初から最後まで、これでもかこれでもか、といった仕掛けに乗って、42.196KMをずっと楽しみながら走り通すことができました。(一部は歩きましたが・・)
メドックマラソンがすごいと思う理由の整理
① かなりの多くが心から楽しんでいる。
まず、日本では1ミリも考えることすらできない、「ワインを飲みながら走ることができる」。これが最初からインパクトを強く受けたポイントなのですが、ただ飲んで走る、のではないのですよ。例えばグループで寝転がってワインを飲みながら談笑していたり(たぶんですが、制限時間を逆算して制限時間の6時間半にはゴールしていると思います)、かなりあちこちで様々な演奏をしているのですが、ランナーが踊りを楽しんでいたり。
実は私も。。。本当は口を付けるだけのつもりだったのですが、私がワインにハマっていた頃に、エノテカ主催のテイスティング会で飲んだことのあるPhelan Segur が振舞われているのを見ると、ついつい吸い寄せられてしまいました(笑)。そうなると完全にメドックマラソンの仕掛けに乗せられたのが自分でわかります。「5分早く、10分早く!」なんてどうでもよくなりました。最後まで笑ってゴールすればいいんだ。まあ一応制限時間はあるので、それだけは守ります。
② 沿道の応援がスゴイ
これまでマラソン大会で沿道の応援がすごいと思ったのは山形のサクランボマラソンなのですが、こっちはそれをはるかに上回るかと思うくらい。とにかく42.195KMの沿道を埋め尽くすかのように、市民が集まり多くの人が、子供だけではなく、ハイタッチしてくれるわ、盛り上げてくれるわ、複数のヒトから、ゼッケンの名前を読んで「マサヨシ! アレー!!(がんばれー、進め!!ってニュアンス)」って叫んでくれるわ。これはさすがに感激の涙です。逆での類似の立場で、できています?? かなり大勢が、沿道に椅子を持ち出し、数人でワインを飲っていたり。とにかく町中がこの日のために総動員しているかのようです。
③ エイドでの食べ物がとにかくふんだん
ワインを飲ませてくれるだけではないんです。フランスパン、各種クッキー、各種果物、チーズ、何と何と!生ガキ、ステーキまで。計画と致しましてはエイドでゆっくりして足を休ませる、ということであらゆるエイドでお世話になりました。ボランティアの方々が多いのでしょうか、本当にありがとうございます。
更に、ゴール後にも特設会場で、ワイン、ビールその他飲み放題に加え、類似の食べ物サービスを、ずっとやってくれていました。うううううんんんんん、すごくないですか?
他にもたくさんあります。とにかく、私の知る限りでは、マラソン大会での楽しませる運営として、別格と言えるのではないでしょうか。もちろん「記録を狙う」という目標は不変のものなのでしょうが、それだけではないところを見てみるのは、私は有益ではないかとマジに思うのです。フランス人の人生観にも直結しているのでしょうね。
まあ、いろいろ思うことは多々ありました。いつかご報告の機会を作らせていただきたい次第です。
今回はなにしろ「楽しむ」ことで十分なる目的を果たせたと思うのですが、少々冷静になると、それでも別の思いもふつふつと浮かんできます。やっぱりマラソン好きですわ。レースでアドレナリンをまき散らすのもいいですが、日々のトレーニングも健康維持に大きな貢献していますしね。「リベンジ」ではないですが、今度はクソ暑い時期ではなく、またもし海外に行けるとすると、時差ボケを言い訳💦にしなくてもいいような日程調整をうまくやって、そうですね、最低限歩かずに通せる「楽しみ」を技術向上で図っていきたいと思います。それがモチベーションの一つにもなりますしね。