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リベリカのコーヒー豆は少々大ぶりでした!

 ワイン好きの皆さんは、ワイナリーに行かれたことがかなりあるのではないでしょうか?何といっても山梨の多くのワイナリーが受け入れを頑張っている。しかし、コーヒー農園はどうでしょう?そもそもコーヒーベルトは日本では沖縄の一部以外では外れているし、アラビカ種は高地が適切なので、比較的行きやすいところには存在しないのが残念なところです。例えばブラジルにしても中南米にしても、アフリカ諸国も。
 しかし、マレーシアのリベリカ種は、比較的低地でも栽培可能なところがウリの一つです。事前に何度も紹介させていただきましたが、MY LIBERICA COFFEE に訪問を受けてもらえましたので、KL在住でNOTEでも有益な現地情報を精力的に展開されているMALAYAN DRAGON さんと彼の奥さんと一緒に訪問させていただきました!
 場所は、ジョホールバルから北方に車で1時間のところです。マレーシアの高速道路を走るのはかなり久し振りです。道路はかなり整備されていて快適でした。道路両側は延々とパームツリーが連なるのですが、ただそれだけで単調というしかないのですが💦。

 MY LIBERICAさんは、一般客の受け入れを積極的に行われていて、ちょうど我々が訪問した翌日も何と!バス三台の大きな学生さんの訪問団を受け入れるということで諸準備で忙しいところを、今回は特別に我々のために2時間半もの時間を割いていただき、農園訪問と農園内のカフェで様々な試飲と説明をしていただき、オーナーのJason Liew さんには感謝以上に表現できる言葉が見当たらないのに忸怩しかありません。。

各種WEBサイトでの農園紹介で印象的なウオールアートにようやく出会えました!(妹さんの作品ということです)
リベリカ種の特色として木は高く成長したくさんの実を生みます
収穫の時期ではないため、赤く色づき始めた豆もまだ少しでした
典型的な南国の光景にコーヒーの木々が調和
あたり一面がパンダンリーフの芳香に包まれます

 農園には、畑的に、パンダンリーフ!(ようやく野生のパンダンリーフにも出会えました!周りの芳香がすごいです)、レモングラス、ランプ―タン等々にもお目にかかり、嬉しくなってくるのですが、そうだ!目的はコーヒーでした。場所を部屋に移してもらえました。それからも延々と様々なテイスティングを含めたコーヒー談義!

Jason さん、農園主でありますがバリスタとしても非常に高度な技術をお持ちです。

 試飲は、MY LIBERICA さんのカフェで出されているものを中心に、何と!私が話題の一つとしてお持ちしたホーチミンでの焙煎ワークショップでいただいたベトナムのリベリカ豆(私の焙煎!)を、さっと挽いて淹れてもらい、こういうところでのお人柄がすごいと改めて思うのです。

 Jason さん、2時間半にわたりたくさんの説明をしてもらえましたが、すべての言葉の一つ一つに熱意と気力が満ち満ちているのです。何しろマレーシアでSpecialty Coffee がほとんどない不毛ともいえる地に、すべてを一から開拓していく、その膨大なエネルギーはなかなか想像も簡単ではないのですが、2時間半お言葉に接していれば、少しはわかる気もしてきます。
 例えば日本にも、世界中にも、素晴らしいバリスタさんが多くいらっしゃいます。でも、「バリスタ」さんです。物理的にしかたないとはいえ、一杯のコーヒーを飲むまでの重要な過程である「農園での生産」「豆への精製」「焙煎」「カフェでの抽出」すべての工程を一貫して行う、このパイオニアとしての存在は、なかなか他に仄聞できません。

 Jasonさんに、上記4つのステップのどれを「今後も」重視されていくか聞いてみたのですが、迷わず「FARMING!」と答えられましたね。ものすごくストン!ときます。
 Jason さん、ターゲットを世界に広げているのはかなり明白です。この尋常ではないエネルギーに、どこかで少しでも添えないか、ずっと考えていきたいと思わされる訪問でした。ありがとうございます。

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