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マレーシアvsベトナムの3現場における歴史的な展開の検証

 9月末から、東南アジア諸国を走り回る際の、考察纏め方につき、前項で「カレー」について載せましたが、ここでは第二弾で「コーヒー」です。
 こちらは諸般の流れもあってベトナムが大きく登場して、マレーシアVSベトナムでのコーヒーの歴史と現状、特性等々を比較する流れで、それぞれの国の食文化の一旦を俯瞰していきたい、という趣旨になります(シンガポールも重要な店が多々ありできるだけの訪問をしたいのですが、基本的には大枠はマレーシアと類似になるので、マレーシアの内数といった形で進めます)。
 まず第一に、マレーシアのコーヒー文化の源泉は「中国の海南地方」となるのに対し、ベトナムは「フランス」です。別の源泉から流れたものが、土地・気候・文化等々の隣接により、図らずも、下流では非常に似通った強いコーヒー文化が伝統的にできあがっている。伝統的なコーヒーは、それぞれバター、砂糖等々を入れた焙煎でかなり甘苦くしたものに、更に練乳と砂糖を加えてコーヒーを淹れる展開により。これって文化の展開として、非常に面白いと思うんです。これらの伝統を、①コーヒー農園 ②焙煎所 ③CAFE、3つの現場で、現場の状況をできるだけ自分の目で見たいと思います。(時間の関係から農園を訪問するのは今回は困難でしょうから、次回以降として、纏め方を考えます)
 そしてその次が「MODERN」です。昨年11月に類似の目的での訪問をしたときに、現代的なSpecialty Coffee に向けたコーヒー業界の、それぞれの地の関係者の「熱い気持ち」が共通であることに、大きな感銘を受けました。今回はそこを進め、伝統と同じ手法で3つの現場の状況を深く見てみたいと思います。
 それぞれの地、伝統VSMODERNの観点での比較のポイントとして、まずは農園の比較。My Liberica vs FUTURE COFFEE FARM. どちらもインパクトが明確な人間ドラマだと思うのです。
 二番目の比較のポイントは「MODERN焙煎と伝統焙煎」。楽しみです。
 三番目が、これも非常におもしろいと思うのですが、シンガポール、マレーシア、ベトナムの大きなコーヒーチェーンの、歴史的な展開を含めた比較をしてみたいです。(Starbucks等の外資大手資本を除く)。マレーシアで真っ先にあがるのはIPOH発のOLDTOWN WHITE COFFEEでしょうが、他国のようには数多くのチェーン店が育たないところもマレーシア的かもしれません(安易に踏み入れないところだとは思います)。

 「伝統vs MODERN」 コーヒーにおいても、マレーシアとベトナムとの比較の切り口で、両国の文化事情が俯瞰できそうな楽しみが迫ってきています。

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