ジョホールのコーヒー業界の巨人
マレーシア料理好きで、日本橋馬喰町のマレーカンポンコピティアムでコーヒー飲まれた方は、カップに記憶はないでしょうか?
マレーカンポンのカップはデザインは下記とは違っているのですが、KLUANG COFFEE POWDER FACTORY の名前が記されていて、すごく気になって調べたのです。KLUANG はジョホール州の北のほうの中都市(人口30万人強)です。
どなたかが撮られた動画を紹介させていただきます。
うん、ここはすごいところなんだな、って、本来はジョホールバルからマラッカに行こうとしたのですが、途中にあるKLUANGに立ち寄って、KLUANG COFFEE POWDER FACTORY を見学することにしました。ここも、Instagram で事前に焙煎の工程見学を打診したら、快く「可」の返信をもらい、気持ちよく出かけました。
工場には、大勢の子供が見学に訪れていました。どうもマレーシアでは子供への紹介をシステムとしてしっかりとやっているところが多いですね。素晴らしい!
暑い中を歩いていきましたので、汗をひかせる目的もあってコーヒーを一杯CAFEでいただきました。「伝統KOPI」なのですが、あれっこれおいしいわ。何が違うんだろう?どうも大きな組織なりレストランだと、聞きたいことを十分に聞くのが難しくて残念です・・
さあ、焙煎の工程を見学させてもらおう!
工場の入り口は一般客用で、それらしき施設はありません。入り口の横にそれらしきところに繋がっているのがあるのですが「関係者立ち入り禁止」の大きな文字が。そりゃあそうかなって思うのですがせっかくここまで来たので、大事なINSTAGRAMの「可」の返信をスタッフさんに見せて、通路に案内してもらいました。なんだ、やっぱり可なんですね。でも、写真動画は禁止って大きく書かれている。やっぱりやめました。上記の動画は特別に許可を得たのでしょうね。全く同じ工程を見学通路の窓超しにじーーっと見ていました。
この焙煎は、他にも動画でいくつかあげられている「伝統焙煎」と同じですね。砂糖とマーガリン(もしくは油、バター)を加え、黒光りがするまで焙煎させる。ほんと真っ黒ですよ。
下記右ですね。一番左との対比です。真ん中3つは生豆です。ここでは豆を3種類使っているのですね。ARABICA, RUBSTA,LIBERICA LIBERICA の豆は他と比べてかなり大ぶりであるのがよくわかります(ちなみにベトナムのLIBERICAは他と同じくらいの大きさでした。どこが違うのかわかりません・・)
工場を見て迫力でもって感じるのは KLUANG COFFEE POWDER FACTORY のジョホールにおける、もしくはマレーシアにおける圧倒的な存在感です。なんでも1000以上の店に卸している!KLUANG のバス停から工場まで歩いていったのですが、途中のCAFEに立ち寄りました(携帯の充電と少々のお仕事!)。「コーヒーはKLUANG COFFEE POWDER FACTORYから仕入れているんですか?」もう即答で「そうです!!」ですよ。なるほど!そこから再び歩き始めて何件かCAFEがあったのですが、すべてに工場の名前を出している!
なんでも、とある王族(スルタン)の一員の方がここで飲んだコーヒーがとても美味しかったとのことで、その際のエピソードもうまく使われています。
さあ、この巨人は、これからどのように工場の舵を取っていくのか?ただの伝統焙煎ではなく、ARABICAとのブレンドをしているところも重要に思います。マレーシアの今後のコーヒーの動向に大きな影響を与えるようにも思います。引き続き関心を持って参ります!
(ちなみに余談なのですが、マレーシア、ヒトの柔らかさが最高で訪問も大変気持ちがいいのですが、「交通」は整備が進まない部分が多く、正直日本的な「効率」を求めると抵抗感が大きいですね。KLUANGのバスターミナルも、ただの大きなバス停で、切符を買ったりするところは2階にあるのですが階段しかなくてスーツケースを持って上がるのは私だって大変。マラッカ行きのバスはネットで購入したのですが、どこから出発するのかわからなくてバス会社のスタッフが一人立っていて(笑)、問い合わせると「まだなのでその辺で待っているように!(笑)」。えっ、もう出発の時間過ぎたし、どこか別のところから出ていたりするとたぶん困る。まあそれでも待っていたらそのうちにそれらしきバスが現れて安心したのですが)
(そもそも、鉄道が未発達で、別にKLUANG RAILWAY COFFEE というところのジョホールラクサ(麺がスパゲティ!)がおいしいとの記事も見て、鉄道駅にあるので鉄道でジョホールバルから行こうとしたのですが、「当日の電車の運行はなし」えっ。しょうがないので少し離れたバスターミナルへのバスで行き、鉄道駅に歩いて向かったらCAFEは「当日休業」でした。やれやれ・・・・あまり気にせず、ゆったりと旅を続けるようにします!)