バルセロナのパン屋とパン食
パンを大きく分類すると下記となるかと思います。
① イギリス式のいわゆる食パン
② フランス式のバゲット及びその周辺
③ 菓子パン、その他
‘(③はもう少しわけたほうがいいのかもしれませんがまあいいか・・)
日本では、量的な意味ですが①が多数で、次に③が来るように思います。あくまでも個人の勝手な意見では、「おいしいパン屋」みたいな言われ方をする店は③で勝負をされているようで、もっと「フランスパン②」そのもので客を唸らせるような努力をしてもらえないかと常々思うのです(そういう店ももちろんあるのでしょうが)。
バルセロナでは、たぶんスペインでは、パンがほんとおいしくて、食べすぎるほどに食べています。おいしい!この国はパンが主食だってほんと思わされます。それが大半は②なんです。街を歩く人々がバケットを何本も持ち帰る姿をかなりしばしば見かけます。毎朝のカフェでの、エスプレッソと一緒に頼む各種パン、スペインの小皿料理TAPASにも、大抵が料理のベースにパンが置かれています。街のパン屋にだって②がずらり。お値段はそれなりに幅もあるしおいしさの幅だってありますが、概ね満足納得いくものです。
という結果での「パン過多」です。
私はたぶんトップクラスの雑食で何だって続けて楽しむことができるのですが、家内はもう少し標準形で、さすがにパン過多は重くなるようです。人間の嗜好と慣習は人それぞれです。正直なところ米が懐かしくなるし、やっぱりアジアの人間です。麺料理だって同様です。(実は中華の食材店でカップめんを買ってしまいました。何年ぶりだろう?💦)
一般に、アジアでは、地理的に「小麦生産地域」と「米生産地域」が南北での境界線が多少は曖昧にしてもあるもので、小麦生産地域では麺料理ないしは餃子などなどが発展してきているものと思います。他方のヨーロッパにおいては、米生産はスペイン(パエリア)、イタリア(リゾット)で一部あるものの、南部においても米生産は決して多くはないのは、何ででしょうね?バルセロナのマーケットリサーチで、CARREFOUR (フランス系の大手ハイパーマーケット)には米が並んでいたので家庭でもそれなりに食されているのでしょうが外食では広くは見かけないです。インドのバスマティライスが結構並んでいました。
改めてもう一度「健康食」の観点でヨーロッパVSアジアを自分なりに纏めてみたいのですが、美食の国スペインでおいしい料理を食べ歩き、大変満足しているものの、やっぱり自分たちの慣れた食文化の大きな違いについては考えさせられます。日本では大勢に意識が広まっていると思うのですが「グルテンフリー」(ちなみに私たちは「ゆるい」方だとは思います)、そしてこちらはウチもかなり意識している「野菜接種」。特にこの2点において、せっかく世界での交流がこんなに広まっている今、もう少し両者が近接できるといいなあ、と今回のヨーロッパの旅で感じた次第です。