こちらが勝手に師匠と思っている人びと
唐突ですが、こちらが勝手に師匠と思っている人について振り返ってみた。
一人目(YAさん)
社会人になって最初の会社の所属グループのリーダー。
お酒が大好きな人で、水曜日以外は毎日飲んでいる人でした。二日酔いで休んだり、遅刻したりすることが良くありました。来ない日が続くこともしょっちゅう。
さすがに、来ない日が続くと社会人としてどうなの?
というところから、飲んでも翌日に出勤しなきゃ行けない日はちゃんと行こうと意識づけすることになった反面教師的な師匠でした。
ちなみに、この方は翌年に別の拠点へ異動しました。その後、同じグループになることはなく異動後、10数年後に早期退職されました。
二人目(Gさん)
ある製造ラインを工場に移管することになり、装置の立ち上げで岩手にある工場に一週間ほど滞在していた時の移管先の工場の職長さん。
立ち上げる装置がなかなか安定せず深夜まで調整が続く日が続いたある日の夜に、
そばに寄ってきて、『早くホテルに帰れ!』と怒られた。
連日、深夜まで調整と試験を繰り返して進捗が思わしくないことを知っていたんでしょう。疲労が溜まってミスやトラブルが起きるかもしれないと予知していたのかもしれません。ホテルに戻り十分な睡眠を取ることができました。翌日、なんと不思議なことに装置のご機嫌と調子がすこぶる良くて、調整と試験運転がうまくいって性能が確認されたので移管は完了しました。
この工場での滞在はトータルで二週間ぐらい。その間に別の打ち合わせで職長さんの安全衛生管理や業務管理のマネジメントを見る機会がありました。職長さんの言動は、それまでに目にした会社の上司や他部門の管理職の方々とは段違いなハイレベルで感動しました。将来、マネジメントを行うことになったら彼を目標にしようと思った。理想のマネジメントスタイルの人。
その後、私が別のグループへ異動になったのでこの職長がいる工場とは縁遠くなりました。
三人目(YNさん)
最も長い期間、直属の上司だった人。
豪快な性格でありながら、そこそこマメな人。
この人の指導方針は、『オーストラリア大陸並みの広大なエリアのサファリパークに設定された目的地へ、自分で地図を作って資金を確保して出発して各個で困難を克服してゴールすること。』
一言で言うと、広大な土地でのサバイバル的な放し飼い。
なぜか自分にはこのオーストラリア大陸並みの広大な土地での放し飼いが合っていたようで自由に伸び伸びと、それだけでなくちゃんとリスクについても事前に調査して大きさを認識して、リスクを小さくするために必要なことは準備してという思考と行動が自然と身についていきました。
今振り返ると、この頃のサバイバル的な放し飼いを経験したことが後に取得し技術士の資質(コンピテンシー)を育てていたと思う。
YNさんは、会社の事業再編による部門の統廃合に伴って早期退職された。
この方々の他にも場面場面で『師匠や!』と感じた人は数多いです。
その中でも特に印象的な三人について今回はお話ししました。
それでは、