【 #ヒトシネマ 】ポスターがいい仕事してる映画
連休もいよいよ終盤、本当に明後日から普通の暮らしに戻れるのかさておいて皆さん、それでも映画してますか。 こんにちは、ヒトシです。
さて、今年見た映画の本数がそろそろ20本に達する中でほぼ毎回思うことがあります。「映画ポスターはどこまで本編と絡めた状態で描けるのか」という点です。映画を観終えてからポスターを見ると(思ったより映画のイメージと噛み合わない)とか(いや、そこを推すのか)とか、誰しもそうした経験が一度や二度はあるものと思います。その点、今回の映画は観終えてからポスターを見た時にかなり合点がいく仕様でした。
さて、前口上はこの辺りにして本題に戻ります。
今回の映画:「スケア・キャンペーン」(2016年・豪)
舞台は長期TV番組「スケア・キャンペーン」の『収録現場』から幕を開けます。ターゲットを緊張感あるドッキリで騙すこの番組も早5シーズン目、現場では手応えがあるものの視聴率は低迷気味。そんな現場にある日2つの変化が起きます。一つは仕掛け人側に新人女優アビゲイルが加入した事。そしてもう一つは放送局幹部がある裏サイトを発見した事。そのサイトは「スケア・キャンペーン」のシナリオを途中まで模倣した上で「儀式殺人」を実行する動画を配信、人気を博しているというのです。追い込まれたスタッフはこれまでにないハードなシナリオと癖のあるターゲットを指定。これまで以上のモチベーションでスタンバイしていたのですが……。
収録現場と同時進行で舞台裏が流れる「カメラを止めるな!」にも似たシーンが入るこの映画。途中からかなり複雑な展開が待ち受けています。スタッフの思惑、キャストの思惑、ターゲットの思惑、そして「闖入者」の思惑。壮絶なラストに至るまでの約80分間、全く気の抜けない仕上がりの1本です。
最後になりましたが、本作を見る前に必ず「ポスターを1分見つめて」おくことをオススメします。過不足なくまとまった恐怖の収録現場をぜひお楽しみください……。
【まとめ】
予想外:3.7/5.0(途中で「へぁっ?」と変な声が出るレベルの展開)
ハンドメイド感:3.5/5.0(スタッフの少なさとクオリティに妙なリアリティが出る)
死因:3.5/5.0(可能なら細部までご確認ください)