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『おもいで』という四文字
年少の長男。
もうすぐ来るお別れ会のために先生へのメッセージカードを一緒に書いていたときのこと。
「ありがとうってここに書いてね。そして上の何もないところには好きな踏切の絵とか好きなものなんでも描いていいよ。」と言ったら
「この何もないところには『おもいで』と書きたい。」と。
自分で完成させた『おもいで ありがとう』のメッセージ。
ひらがな一覧表を見ながらひらがなを真似して一生懸命書いた。
どんな素敵なメッセージカードより心や想いがこもって見える。
「年少の一年が終わって今の先生とはさよならになるからお手紙書こうね。」の一言で、年少の、たった4歳の息子がここまで想像を膨らませてこんな言葉を書いてくれるなんて私は想像もしていなかった。
長男は8ヶ月の時に自分から卒乳をしてしまい。
おっぱいを長くあげられなかった代わりに沢山の言葉で彼の心を埋め尽くしてあげようと、0歳から3歳までの間に1万冊絵本を読んであげた。
その言葉の数々が彼の心に届いて、今の彼の心をつくってくれた。
年少の一年間は毎日生きることに必死で、毎日バタバタ自分を奮い立たせながらなんとか過ごした毎日だったけれど、それでも息子の中で『おもいで』と言える程の一年になっていたのかな…と思うと胸がきゅっとなる。
この一年が走馬灯のように駆け巡っていく。
きっと、来年は違う顔で違う言葉を投げかけてくれるのだろう。
『おもいで』という四文字。
たった四文字だけれど、とても重みを感じる。
この言葉も、このあどけないひらがなも、年少の、4歳の、今だからこそ。
彼の心丸々、何かに残しておきたいくらい尊い。
日記にしようかな
カードにしようかな
これからの日々に言葉と文字を書く時間を取り入れてみよう。
あぁ、メッセージカードだから渡してしまうのが悲しい…素材丸ごと心に刻んで『おもいで』にします。