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【2】いわれなき「懲戒解雇」とたたかう。きらめきユニオンの裁判記録。

■【毎回掲載】労働問題の概要

①AさんとCさんは横浜市内にあるY社グループ(税理会計事務所・経営支援コンサル・商業施設運営)で働いている従業員でした。

②税理士であるグループのD代表は「ワンマン」を絵に描いたような人物。指揮命令は朝令暮改、「好き嫌い」で決める人事。好きな社員は「囲い込み」、嫌いな社員は「排除する」。これまでたくさんの従業員が退職に追い込まれてきました。

③D代表から嫌われてしまったAさんはまったく理由のわからない「懲戒処分」を受け、それを見かねたCさんは他の案件でも我慢できなくなり、「組合を作れば対話をせざるを得なくなるだろう」と二人で労働組合を結成したのでした。

■不誠実な回答、交渉から逃げ回るY社グループ(2024年3月)

 2月10日に結成された「横浜きらめきユニオンY社グループ支部」。会社に対して団体交渉を通した誠実な対応を求めてきましたが、交渉にはなかなか至りません。

会社に対して要求している主な項目は、
①Aさんに対する「根拠なき」懲戒処分の撤回と謝罪
②総務B氏の「密告行為」の認定とCさんへの謝罪

会社からの一次回答は「①→適正な処分である」「②→密告行為ではない」というもので、その理由も記載せず不誠実な内容でした。

会社からの一次回答を受け、組合は団体交渉において議論を深めようとしています。しかし、会社は「(2/20連絡)3月上旬に交渉を行いたい」→「(3/1連絡)3月21日以降で交渉を行いたい」と逃げ回る始末。この不誠実さと逃げ回る姿が現在のY社グループを象徴しています。

■「排除」と「囲い込み」で社員を支配する運営では企業は成長できない!

 2023年12月、社員のCさんは「他社員に対する代表のパワハラ行為(特定の社員を無視する、担当している案件の会議に呼ばないなど)」を問題視し、総務担当のB氏に相談メールを送りました。
 
 しかし、あろうことか、B氏はそのメールをY社代表に「密告」したのです。ハラスメント問題を担う総務担当には「守秘義務の徹底」が求められます。その責務が念頭になかったのか、自身のポジションを上昇させるためにそのような悪質な行為に走ったのか。その後、Cさんが「排除」の対象となり、説明が全くないまま役職を降ろされ一方的で不当な減給処分を受けています。

Cさんから総務担当B氏に代表によるパワハラを相談→B氏に「密告」される。

Y社グループの統制方法は「排除」と「囲い込み」。気に入らない社員「排除」し、従順なイエスマンだけ「囲い込む」。

このような手法で企業は成長できるのでしょうか?

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