僕の眼は一眼レフ
君が弱音を吐く度に
君が自分を蔑む度に
僕は、僕の眼が一眼レフだったらいいなと思っていた
もしそうなら、僕の見てきた沢山の
美しい君の記録を提示出来るのに
そんな事ないとか君は君だとか
そんな陳腐な言葉しか言えない僕を
どうか許してほしい
上手く言葉に出来ないんだ
そんな事が言いたいんじゃない
僕が伝えたいのはもっと繊細な記憶
例えば、誕生日ケーキの蝋燭を消す瞬間みたいに
一瞬だけど、ずっと心に残る美しさとか
何の意図もなく不意に見上げた空の情緒だとか
悲しくなんてないのに何だか頬に涙を伝せてしまうような
例え続けていたら、惑星一つ出来てしまうような
そんな君が好きだ