顎関節症と線維筋痛症: 私の経験
最近、レディー・ガガさんの線維筋痛症に関する記事を見て、自分も同じ病名をつけられたことを思い出しました。長年、顎関節症で苦しんできたことは以前の記事でも書きましたが、症状が似ているため、病院を転々としている際に、とある整形外科で「症状からすると線維筋痛症ですね。」と言われたことがありました。
顎関節症も線維筋痛症と同じく、原因不明の頭重感、首痛や耳鳴りでかなり辛いものです。
顎関節症は、顎がカクカク鳴ったり外れたりする症状で知られていますが、私の症状はそれとは異なりました。「嚙み合わせ違和感症候群」とでも呼ぶ方が正しいでしょう。嚙み合わせに違和感を感じ、常に歯をカチカチしたり嚙み合わせを確認するうちに、就寝時に歯ぎしりをするようになり、日中も噛みしめたりするようになり、症状が悪化します。
当時、おそらく今も「嚙み合わせ症候群」は決して珍しいことではなく、同じような症状で苦しんでいる人が少なからずいました。特に、関西の大学生が書いたと思われる日記が強烈でした。症状と通院履歴、治療方法、治療費を詳細に記載していたものの、数年後、その方は最終的に自死を選択し、日記はそこで途絶えました。
歯の噛み合わせの不具合は、こういった症状が発生した後は一切治療にタッチしないと言うのが現実です。治療をして悪化すると患者に訴えられる可能性かあるからです。
大概、大学病院の口腔外科、そして心療内科のコースを辿ります。
原因は人により様々でしょうが、私は試行錯誤しながら、嚙み合わせ治療に行き着きました。ただ、前述の通り、普通は手を出してくれない為、信頼関係を築くまでに相当な時間がかかりました。治療はまず、発症の契機となった抜歯跡にインプラントを入れ、その後矯正も行いました。最終的には奥歯の上に被さっていた古いクラウンも数本交換して嚙み合わせを全体的に調整しました。そこで違和感はほぼ無くなりました。10年以上かかりましたが、結果的には嚙み合わせ不良が原因だったようです。
原因不明の状況は非常に辛いものですが、試行錯誤する過程が重要だったと思います。徐々に軌道修正していくのです。矯正は上手くいかず途中でやめましたが、最後まで続けていたら、未だ苦しんでいたかもしれません。世の中、ストレートに答えに辿りつけることは少ないですが、試行錯誤の中で答えを見つけることが大切だと感じています。
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