新キャラクターが魅力的。映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」

こんにちは!稜です。
今回は映画「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を観てきたので、その感想を話していきます。
※ネタバレありです!

シリーズは2作とも観ています。
1はキャラクター紹介に重点を置き、2ではキレが増したアクションを披露。続編として楽しく見ることができました。
そんなこのシリーズの魅力はやはり、主人公2人の相性の良さだと思います。
表情豊かで上手く立ち回るちさとと、会話は苦手だが殺しの腕は抜群のまひろ。この2人の掛け合いが、見ていて楽しいです。

そして今作最大の魅力は、何といっても池松壮亮演じる冬村かえでです。
まず、池松壮亮の体力がすごい。2度彼女たちと対決するシーンがありましたが、どちらも迫力が凄まじかったです。
彼のキャラクター造形も良かったです。150人を殺すほどの腕を持ち、その工程を記録につける程のサイコパスっぷり。
しかし、彼はこれまで1人で殺し屋をやってきたことがうかがえます。お弁当の箸を貰えないシーンから分かるように、彼はコミュニケーションを得意としていないようです。
彼の姿は、まひろに重なります。
ですが、まひろにはちさとがいます。
ちさとと出会わなければ、まひろも同じ道を辿っていたかもしれません。
支えてくれる人がいるちさとと、孤独なかえでという対比の構造が良かったですね。
最後、ケーキを食べるシーンでの「生きててよかった」というセリフが染み渡ります。些細な時間を共有できる人がいる、そのありがたさを感じました。

冬村かえでから只者ではない雰囲気を感じ、2人が本当に死ぬんじゃないか?という緊張感がありました。
既存のキャラクターが成長するきっかけとなる、良いキャラクターでした。

他のキャラクターも個性的でした。
クールな先輩殺し屋として登場した入鹿みなみは、灰原哀に憧れた過去を持ち、最後は豪快にビールを注ぎ込みます。
筋肉もりもりな七瀬は、喫茶店でメニューを見るや否や、サラダチキンを探しだすなど、インパクト抜群。
坂元監督は尖ったキャラクターを作るのが上手いなと感じました。

またこのシリーズは、相変わらずご飯を美味しそうに食べます。
ビール、焼肉、ショートケーキなど、こちらも思わず食べたくなってしまいます。

アクション×コメディ×バディものという題材が好みの僕にとって、大満足の出来でした。

公開規模も拡大された中で、シリーズとして深みが増した1本だと感じました。
ぜひ劇場で!

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