奇経八脈の流れと主治について-1-
奇経とは、東洋医学で正経といわれる12の経脈と相対する8つの経脈のことです。正経12経脈は、肺経、大腸経、脾経、胃経、小腸経、心経、心包経、三焦経、膀胱経、腎経、胆経、肝経の12。
奇経8脈は陰維脈・陽維脈・陰蹻脈(いんきょうみゃく)・陽蹻脈(ようきょうみゃく)・衝脈・任脈・督脈・帯脈の8つ。
正経十二経の連携を密接にしたり気血の流れを調節する役割を果たすといわれていて、体を縦横に連携しています。正経十二経を河川に例え、奇経八脈をダムや貯水湖に例えたりします。
今回のお伝えする奇経の8つのツボを使った整体では、この奇経それぞれの経脈を代表する「八総穴(八宗穴)」を使用します。
陰維脈(いんいみゃく)
※下図の水色のライン
(任脈)→築賓→衝門→府舎→大横→腹哀→期門→天突→廉泉
宗穴-内関
主治:膨満感、お腹が鳴って下痢、飲み込むのが困難、他
衝脈(しょうみゃく)
※上図の破線
(子宮)→気衝穴→横骨穴→大赫穴→気穴穴→四満穴→中注穴
→肓兪穴→商曲穴→石関穴→陰都穴→腹通谷穴→幽門穴
宗穴-公孫穴
主治:生理不順、不正出血、息切れ、胸腹部痛、嘔吐、膨満感、他
お腹の調子が悪い、冷えて下痢をした、なんて時はこの組み合わせ
内関(陰維脈)ー 公孫(衝脈)
有料版ではこの続きと、どのようにして奇経の8つのツボを見つけてどの順番にどう刺激を加えるかなどを書きます。