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マーケティング関連の話題

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意外なことに消費者が求めてない2つのこと

結論から言うと、「安さ」と「正確な情報」です。 私がtoCのビジネスで色んな消費者を見てきた中での見解ですが、古くからあるマーケティングの本にも似た主旨のことが載ってますので、どこの業界でもそうなのだと思います。 「安いものと高いもの、どちらを購入したいですか?」 「正確な情報と不正確な情報、どちらが知りたいですか?」 こう聞けば、殆どの人が前者だと答えます。 しかし、その一方で、 安く買ったものはないがしろに、高くついたものには価値を感じる。 一次情報や論文よりも、ざっ

おーいお茶濃い茶に見るギミック

「体脂肪を減らす」の文言を、切り離して捨てられるのが素晴らしいと思ったのでシェアします。 お茶を保管する場所は、どこでしょうか? オフィスの給湯室や自宅の台所等ですね。複数人が利用する場所であることも多いです。 体脂肪を気にしてる人の中には、体脂肪を気にしていることをわざわざ周囲に知らせたくない人もいます。 体脂肪を気にしていない人の中には、体脂肪を気にして商品を購入してると周囲に思われるのが不本意だと考える人もいます。 「体脂肪を減らす」の文言で商品購入を促しつつも、

選べない方が幸せ、という話

TEDのスピーチを一つご紹介します。 2種類ある物のうち1つだけが貰える状況で、 A)一度どちらかを選んだら、以後(もう一方との)交換不可 B)一度どちらかを選んだ後も一定期間内なら交換OK の条件があるとき、 多くの人はBの条件を望みますが、より幸福度が大きいのはAだという研究結果があるそうです。 https://www.ted.com/talks/dan_gilbert_the_surprising_science_of_happiness?language=ja 私

メッセージがぶれている広告の例

電車で見かけた動画広告です。 車内で白雪姫が毒リンゴを食べそうになるのを阻止すべく小人が駆け込み乗車をした結果ドアに挟まれ、 「駆け込み乗車はお止めください」的なメッセージ流れるのですが…人命がかかっているその状況なら駆け込み乗車もアリなんじゃないかと考えてしまいました(笑) あえてメッセージを不可解にして気に留めてもらうことが目的なら成功してますけどね。ただ、広告が気になるからといって駆け込み乗車をやめようと思う度合いが強くなる訳でもないので、効果はあまりないのではないかと

ミルク増量なんて、そんなたかだか数円のことで、人はそのお店を好きになる

カフェで「カフェラテ、氷少なめで」と注文したときの話。 氷を減らした分、総量が減ったカフェラテが出てくることが多いですが、お店によっては氷を減らした分だけミルクを増やすサービスをしているところがあります。 今回は、この「氷少なめ」からの「ミルク増量」という魔法について、主観と心理学を織り交ぜながら語ります。 コスパが異様に良いここでいうコスパは、消費者にとってのコスパではありません。 カフェ経営者が、顧客満足度アップを考えるうえでのコスパです。 ミルク増量って、お店

120mlの水筒は誰に刺さるのか

雑貨店で見かけた、120mlの水筒のキャッチコピー。 小さなマイボトルを贈ろう ちょっとだけ持ち歩くのが新しい! これ、どう思いますか? 私は、誰に向けたメッセージなのかよくわからないと思いました。 120mlの水筒が欲しい人って、どんな人だと思いますか? 120mlって、結構少ないです。(調べたらオロナミンCと同じサイズでした) ・外出時にペットボトルのドリンクを買っても飲み切れない ・持病で水分量を制限している ・バッグに丁度良いサイズ(かさばらない)の水筒を探して