★凡人の凡人による凡人のための会社ーワークマン式「しない経営」(土屋哲雄)
今の頭数と、このメンバーで成果を上げるのは無理だ。
うちにも優秀な人材がもっとほしい!
若い頃、責任者として抜擢された頃は、配下のメンバーを見て本気でこう思っていた。今思い返すと、2つの点で恥ずかしい。
・自分はどうなの?
・そもそも、優秀な人材ばかりの組織がどこにどれだけある?
(欲しかったら自分でとってこい、とも)
本書を読んで一番心に響いたのは「普通の経営者を普通の社員が支え、市場で圧倒的に勝つ。頑張ることは会社にとって望ましくない。」という土屋氏の対談コメントの一節。つまり、スタープレーヤー頼り(余人をもって代えがたし)の経営を続けていては、いつか疲弊し100年の競争優位を築けない、ということである。
最近、我が社の幹部がテレ東の取材で「戦略的に風土を変える」とコメントしていたが、まさに土屋氏はこの実践者である。ワークマンは無駄なことを「しない」という風土を創り出し、ニッチな市場を切り拓いて成功した。
「あの人じゃないと難しい」「彼・彼女を抜くと組織がガタガタになる」などと会社では未だに聞こえてくる(自分も言っている?)が、それでは日本の課題である「人材の流動性」は永遠に解決しない。そのような組織運営や仕事の仕方を変えることが「働き方改革」の第一歩であろう。
そして、本書を参考にしようとする私の課題は、これに尽きる。
ワークマンに入ったことがない笑
毎日投稿を続けている方がいる中、週一回の投稿の自己満足で楽しんでます。これからも凡人(普通の人)が、がんばらなくても色んなことができる姿を目指していきたいと思います。最後まで読んでいただき感謝いたします。
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