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★「13歳からのアート思考」を読んで、50代からのアート思考に挑戦する

幼稚園だったか、小学校低学年の時だったか、「黄色い太陽」を描いていると教師から(あなた、おかしいんじゃないの?くらいのニュアンスで)「太陽は赤だよね?」と指導を受けた。「黄色く見えるのになぜ?」と思ったが、反論するような子供ではなかったので、「太陽は赤だ」と思い込んで色を塗り替えた。

また、高校で美術の授業にて「自分の人生」をテーマに自由に絵を描くことがあった。多くの生徒が明るいトーンで「見れば大体言わんとすることが想像できる」絵を描く中で、自分は暗いトーンで第3者には意味不明な抽象画を「マジメに」描いた。ところが先生は明らかに嫌悪感を露わにした表情で「これは、、、何だろう。説明してくれる?」と聞き、説明はしたものの「聞けばわかるけど、、」とは言ってくれたものの批評はほぼスルーされてしまった。

結果「興味のタネ」も「探求の根」も縁なく生きてきてしまったが、この本を読んで、13歳どころか幼少期からの教育のあり方を変えないといけないと実感した。自分の時代とは違うかもしれないが、それほどアート教育が変わった実感はない。山口周氏の著書などでアート思考に興味を持って本著を手に取ったが、新たな気づきもあり(逆に気づきが遅く反省)有意義な読書タイムであった。さて、次は現場での実践である。

<以下、要旨>
🔸アート思考の3要素
・表現の花/興味のタネ/探求の根
自分なりの視点を持ち、探求の根(作品が生み出される過程)を伸ばす
・植物を育てることに一生を費やす=真のアーティスト(花は結果)
・アート思考
自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること
・ダヴィンチ
目に見えるすべてのものを把握する(興味のタネ~探求の根への冒険)
・「正解を見つける力」から「答えをつくる力」へ(VUCA)
🔸クラス1ーすばらしい作品とは
・アンリ・マティス「緑のすじのあるマティス夫人の肖像」
「目に映るとおりの世界を描く」目的からの解放
🔸クラス2-リアルさって何だ?
・パブロ・ピカソ「アビニヨンの娘たち」
・リアルからの解放→リアリティは君がどのように物を見るかの中にある
🔸クラス3-アート作品の見方とは?
・ワシリー・カンディンスキー「コンポジションⅦ」
・具象物からの解放→「作品とのやりとり」⇔作品の背景、作者の意図
🔸クラス4ーアートの常識ってどんなもの?
・マルセル・デュシャン「泉」
・「視覚」から「思考」領域へアートを移す
🔸クラス5ー私たちの目にはなにが見えている?
・ジャクソン・ポロック「ナンバー1A」
・「なんらかのイメージを映し出すためのもの」から解放(ただの物質)
🔹クラス6ーアートってなんだ?
・アンディー・ウォーホル「ブリロ・ボックス」
・アートの枠組み「アートの城壁」は存在しない
🔹スティーブ・ジョブズ
・自分がしていることを愛すること(軸)
・点と点がつながっていく
🔹佐宗邦威(解説)
・これからの子供たちに必要なのは、職業の中から正解を選ぶ力ではなく、職業そのものをつくっていく力

まだまだ慣れない投稿が続きますが、最後まで読んでいただき感謝いたします。

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