「官僚たちの冬」を読んで『官僚たちの春』を待つ
前回のK-POPネタの少々軽いノリから、新年冒頭はカタい?テーマで投稿(と言っても連続で読んでいる方はほぼいないと思うが笑)。3年ほど前、霞ヶ関の中央官庁に出入りする仕事を担当した期間があり、与党の有名な現役政治家や大学の先生方が参加する『官僚』をテーマとしたパネルディスカッション型セミナーに勉強のため参加。その際に進行を担当されていた田中秀明氏の著書に興味を抱き購入、3年ぶりに読み返す。
今や30歳未満の男性官僚7人中1人が数年内に離職意向を示し、そもそも東大生をはじめとした若者が国家公務員になりたがっていない(減少している)という実態である。つまり、いくら選挙で良い政治家を選んでも、実質的に国家の政策を支えている官僚が質量ともに落ちていくということになる。
上記のセミナー聴講と本著の購読を経て、近年の政治主導の影響も受け政治家の御用聞きとして意見調整に奔走し、ブラックな働き方を余儀なくされ専門性を高められない官僚の実情が浮かび上がる。私が仕事で接した霞ヶ関の方々の話はここでは控えるが、その一端を垣間見た印象は確かにあった。河野太郎氏が行革担当大臣をされた頃は「国家公務員の働き方改革」の報道をよく耳にし期待をしたが、最近はあまり聞くことがなくなったようにも感じる。自分のアンテナが低いだけで、着実に改革がすすんでいることを望むばかりである。「日本」という国を良くし、「国民」を幸せにするために。
新年初投稿を読んでいただき、ありがとうございました。