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手すりの取り付けポイントは?

自宅内を安全に移動するため、敷地外へ外出するため、立ち座りや転倒防止のために様々な場所に手すりを設置しますが、取り付けポイントは人ぞれぞれ違います。
どこに、どの高さで、また縦型や横型やL字型などの種類の使い分けが必要となります。

使用者や使用する場所・状況に合わせて調整

横手すりの高さは70cm〜80cmが基本です。
ただし、肘から指先までを手すりに置くような使い方であれば、手すりの高さは肘の高さほどがよいです。
縦手すりの場合は、横手すりの高さと同じで下は70cm〜80cm、上は肩の高さより10cmほど高い位置にするとよいでしょう。

階段の上り下りの場合、できれば階段の両側に取り付けたいですが、狭くて付けられない場合は、下りのとき利き手で持てる側に取り付けることをおすすめします。
手すりの高さは、前のめりにならないよう少し高めにします。

立ち座りの場合、横手すりは座っているとき肘の高さに近く力が入りやすい20~25㎝ほどの高さにします。縦手すりは高さの下端は横手すりと同じ20~25㎝の位置にし、長さは60㎝以上がよいです。


手すりの種類

  • 横手すりは、長さに応じて支える面が広くなるので、姿勢を安定させやすく、移動する際や姿勢を保つ際に使用します。


  • 縦手すりは、立ち上がりの際などは身体の前に支点があるため、手と腕の力を利用しながら身体を持ち上げることができます。


  • 上二つのメリットを兼ね備えるL字型手すりは、トイレなど狭い空間で姿勢を安定させ、立ち座りをするときに使用します。


手すりの太さ、形状、材質

手すりの太さは、軽く握って親指と中指の先が触れる程度の28~36㎜が握りやすいとされてますが、滑りやすい浴室やトイレでは掴みやすい細めの28~32㎜廊下や階段では手のひらで支えやすい太めの32~36㎜を使用します。
手すりの形状については、握力が弱い、リウマチなどで関節が痛くて握り込めない場合は、手を置いて身体が支えられる平面型の手すりを活用するとよいでしょう。
材質は廊下などであれば木製など、浴室などであれば滑りにくいように芯材を樹脂材で覆ったものが使用されます。

このように使用する方の体型や病状、使用する場所・状況・動作などに合わせて適切に手すりを設置することで、安心して暮らしていける家づくりをしていきたいですね。

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