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『ある生徒さんとの、帰国前の最後の食事と、日本企業で勤める彼らの本音』

昨日は、数ヶ月間日本語を教えていたある生徒さんのミニ送別会をしました。

『日本企業に勤めていたあるインドの方の、帰国前の最後の食事』
でした。

「ここは一番本場に近くておいしかったレストランです^^」
という、本場の彼がお勧めするお店に来ました。

「辛さ10でいい?」
と言われ

「おぉぉ〜、10か〜^^;」
と思ったのですが、送別される方の嗜好を優先にしなきゃ、という気遣いをしてしまい^^; 

「なんでもいいよ、がんばる💪」
という返事とともに、好きなものを、好きな辛さで注文してもらいました。。。

(辛かったのですが、でも、すーーーっごくおいしかったです!)

っということで、まずはおいしそうな写真を、アップします^^;
(全てご本人お勧めの品々です♫)

どれも正式な名前は覚えてないのですが、どれもおいしかったのですが、特に最後の「チャイ」は、ショウガ入りで、すごくおいしくてビックリしました。

「チャイ」は飲んだことがありますが、
「ジンジャーミルクチャイ」
というのは初めてで、すっごくおいしくて、これからの、私の

「好きな飲み物」
に入りそうです^^

っと、辛く、おいしく、楽しい時間を過ごしていたのですが、だんだんと

「帰国の理由」になり
「退職の理由」になり
「彼の思い」を聴く時間になり、

「日本は大好きだった。とても楽しかった。文化の違いもおもしろかった。でも、「これが日本だから」とか「これが日本文化だから」とか「だから従うべき」、みたいなところは、全く理解できなかった。

「これが日本だから」って?!外見て!このビルも、この店も、これ、ほとんど外国文化でしょ?!日本文化のまま残っているものってどれだけある?ほとんど見えないでしょ?!これで「これが日本文化だから、って?!どこに文化がある??」そんな意識なら、そもそも外国人を雇うべきじゃない、違う?!外国文化は取り入れて、外国人は受け入れないって、何?!」

と、レストランの外を見て、ちょっと感情的に言っている彼を見て、

「本当にそうだよね、、、こんなに外国文化に溢れている日本の生活の中で、都合のいい時だけ「これが日本だから、だから、従いなさい」みたいに言われても、納得ができないよね。」

と、返事をしました。

繊細な問題だと思うし、もっと詳しく話を聞いてみなければ何も分かりません。

ですが、日本語教師という職業柄、そして、企業にお勤めの外国人の方との接点が多い立場がら、結構リアルな話を聞くことがあります。

私は今、いくつかの日本企業と契約をさせていただき、
「企業側」
「外国人労働者側」

に、直接話を伺うことがあります。

両者の
「理想と現実」があります。

このような立場としての出会いの中で、私は両者の話を聴く立場なのですが、逆に彼らもまた私に対して、

「この人には話せる」
「この人にはここまで話せる」

「この人には聴いてもらえない」
「この人には言っても無駄」

と、話す方にも

「誰に」「どのぐらい」話すのか、話せるのかの選択肢があります。

その中で、
「あなたには話せる」
「あなたには話したい」

と思っていただける存在にならなければ、形だけ、表面上だけ

「彼らの話を聞いた。本音を聞いた。」
と思っても意味がありません。

そこは
・話の引き出し方
・真実の見極め方
・判断の仕方

が必要なのだと感じています。

具体的には
「質問力」が最も、と言ってもいいくらい大切だと思っています。

ここは、
「経験と、固定概念のない目線で話を聞くこと」
が、かなり重要になってきます。

このような状況の中で、私にできることは、

Step1:まずは、この彼らのジレンマやストレスや考え方を、「聞いて、聴いて」素直に受け入れてみて、

Step2:事実と、その背景を確認して

Step3:質問を繰り返し、

Step4:私の認識が間違ってないのかまとめて確認をし、

Step5:それをもとに、どう動けばいいのかを見極める

と、このようなステップで、彼らに向かうことです。

行動に移す前に、しっかりと「見極める」ところまで、または、ここの近くまでいく必要があると思っています。

もし、私が「誤解」してしまっていたら、全てが無駄な動きになる、、、だけならいいのですが、意図せず、問題を抱えている人を傷つけたり、なんらかの被害が及ぶ人を生み出してしまうかもしれないからです。

ですので、私自身の「意思疎通 = コミュニケーション」にも、かなり気を遣います。

両者から正確な情報を聴くまでは、問題の全体像が見えませんが、

「偏る」

という見方をしないように、感情が先走らないようにここまでのステップを踏むようにしています。

自分自身の感情との戦いでもある、、、こともよくあります。

個人的に、「コミュニケーションの問題解決ができる人になりたいと」と思っているので、特に

「両者のコミュニケーションと文化の違いの問題解決」

という視点で、問題を見つけようと意識したり、できるだけフェアに解決しようと心がけています。

難しいかもしれませんが、感情をできるだけ外してみてみると、結構シンプルなものが残ることも多いです。

それぞれに、それぞれの理由があるはずなので、まずはその真ん中に立てる人にならなければ、彼らも人間なので、
「この人は、、、」
と、私を見抜こうとすると思います。

つまり、私は
「見抜かれる対象になる」ということです。

なので、まず私が
「見抜かれても、その先に疑いのない人だと思われる」
ことが必要で、彼らが見極めた先に

「この人は本気だ」
「見極めた先も、この人は信じられる」

という人になることが、問題解決をするための「前提」です。

ここまでは、ただの「前提」です。

固定概念を外し、臨機応変に物事を見て、文化の違いも、乗り越え方も、的確にアドバイスができる、問題解決ができる人になりたいと、彼の感情のこもったメッセージが、とても胸に刺さり、それから更に自分に言い聞かせています。

これからも、
「私はコミュニケーション講師です」

と、更に自信をもって言える自分になりたいと思います。

まだまだ時代に必要とされる自分を目指していきたいと思います。

Chihomi




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