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1-1受験システムの変化に必要な考え方

新型コロナウイルスをきっかけとして、私たちの生活スタイルはガラリと変わりました。

家から一歩外に出るときは、たとえ、ゴミ出しのような近距離であっても、「伝染らない、伝染さない」の観点からマスクをするようになりました。またコンビニでもスーパーでも手指の消毒用アルコールが設置され、当たり前のように利用するようになりました。加えて飲食店、大型のデパート、フィットネスジム、飛行機などの利用の際は、体温チェック。体調が悪い人、熱がある人は実質、利用ができません。

ほんの数年前とは、考えられない世界になりました。
そして、この生活の変化は、当然、受験にも当てはまります。

煩わしいと思っても、マスクは必須。
試験会場に入る前にはアルコール消毒。
そして、微熱があったり、鼻をすすっていたり、咳やくしゃみがあるだけでも、試験会場に入れません。

もう、20年以上前になりますが、私が大学受験をしたときは、不覚にも体調を崩してしまいました。鼻をズルズル、咳き込はゴホゴホ。マスクをしながら、受験会場で朦朧としながら、受験をしたことを覚えています。

今思うと、周りの受験生に風邪のウイルスを撒き散らすリスクを抱えた状態で会場に入ったのです。しかし、フラフラになりながらも試験会場に入った私を見て、試験管も「頑張って!」と背中をポンポンと叩きながら、声をかけてくれたのです。

まだ、それが許される時代だったのです。

しかし、今は違います。

体調を崩すと、バッターボックスに立てない。
というよりも、そもそも、試合会場に入れない、と考えてください。

私が受験生を持つ保護者と話をして感じるのは「今だけは、我が子が多少体調を崩そうが、何が何でも、合格させたい」という意気込みです。

健康を犠牲にしてまで仕事をしてきた世代は、未だ

仕事(勉強)>健康

という自分の実体験が体にしみこんでいます。

しかし、これからは、勉強と健康は両輪。
志望校に合格するためには、どちらかではなく、両方、同じ割合でメンテナンスが必要です。

歴史に残る小説・詩・劇作・画を多数残した武者小路実篤(1885~1976)は次のような言葉を残しています。

「人生にとって健康は目的ではない。しかし、最初の条件なのである」

健康を後回しにして仕事をしてきた親世代ほど、価値観の入れ替えが必要です。

これからの時代、
健康であることは、チャンスをつかむうえでの前提条件なのだと
頭を切り替えていきましょう。


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